景気後退に直面するスタートアップはどう行動すべきか?投資家5人が助言

Investment funds and start-ups from the UpLink community collaborate together in a workshop in Villars-sur-Ollon, Switzerland.
Investment funds and start-ups from the UpLink community collaborate together in a workshop in Villars-sur-Ollon, Switzerland.Image: Villars Institute
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  • すべての地域で成長見通しは改善しているものの、世界経済の不確実性は続いており、根強いインフレ圧力と金融環境の引き締まりが見られます。

  • ベンチャーキャピタルの資金調達額は過去1年間で半減し、若いテクノロジー企業を支える資金調達のエコシステムが不安定化しています。

  • サステナビリティに注力する投資家5人が、UpLinkコミュニティから、不確実な経済情勢を起業家がどう乗り切るべきか、助言を共有します。

経済の先行きが不透明な時代が続いています。世界経済フォーラムの最新のチーフエコノミスト見通しによると、「楽観の兆しが現れ始め、すべての地域で成長見通しが改善しています。しかし、政策立案者、企業、家計は、根強いインフレ圧力や金融環境の引き締まりなど、依然として逆風に直面しています。」

報告書のために調査に応じたエコノミストの圧倒的多数によると、「金融セクターで最近起きた混乱は、システム全体の脆弱性を示すものではありませんが、今年はさらなる混乱が起きる可能性が高いと考えられています。」

こうした混乱は、スタートアップにも影響を及ぼしています。フィナンシャル・タイムズによると、ベンチャーキャピタルの資金調達額は過去1年間で半減しました。また、スタートアップ向け融資を手がけていたシリコンバレー銀行の破綻により、若いテクノロジー企業を支える資金調達のエコシステムがさらに不安定化する可能性があります。

では、起業家はこの荒波のような経済状況をどう乗り切ればよいのでしょうか。UpLinkのコミュニティに属する、トップ・イノベーティブ・ファンドから5人の投資家が助言を共有します。これらのファンドは、人々と地球に焦点を当てたスタートアップに投資しています。

資金が尽きるまでの期間を見据え、あらゆる支出を最小限に抑える

アレクサンドラ・クラーク、創業者兼マネージング・パートナー、センティエント・ベンチャーズ

誰かがお金を出してくれるなら、受け取りましょう。今は資金調達が本当に厳しい時期だからです。手元資金が尽きるまでの期間を意識し、あらゆる支出を最小限に抑えてください。昨年も、そして今年も、何より大切なのは事業を続け、生き残ることだと思います。経済環境のせいで、素晴らしい企業が数多く失敗するのを目の当たりにしています。だから、とにかく守りを固めて生き残り、来年まで何とか持ちこたえましょう。その頃には環境が好転していることを願っています。

不況に直面したスタートアップ企業はどのように行動すべきか?5人の投資家がアドバイスを提供する。
不況に直面したスタートアップ企業はどのように行動すべきか?5人の投資家がアドバイスを提供する。
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需要があり、成長の追い風が期待できる新たな地域を探す

クリスチャン・ヨエルク、パートナー兼共同創業者、2150

まず、倹約を心がけてください。会社を立ち上げた当初と同じです。ここ数年で資金を調達したかもしれませんが、この先何が待ち受けているかは分かりません。次に、資金が尽きるまでの期間を確認してください。嵐を乗り切るのに十分な期間を確保しましょう。場合によっては12~24か月かかる可能性があります。さらに、需要があり、成長の追い風が期待できる新たな地域も探してください。

粘り強く、諦めずに続ける方法を見つける

レキア・フーデル、マネージング・パートナー、バーカ・ファンド

私からの助言は、ゼロから始めた時と同じように、ほとんどのスタートアップは自己資金でやりくりし、物事を前に進められるということです。何とかうまく進める方法を見つけてください。諦めずに続ける方法を見つけましょう。できる時にコストを削減し、事業を続けるために必要なことをしてください。この状況はいずれ過ぎ去り、事業を続けるための資金をさらに得る機会も訪れるでしょう。粘り強く続けること、これが私からの本当の助言です。嵐の後には、資金を調達して事業を続けられる時期がやってきます。

市場を把握し、柔軟に対応する

アニタ・ケイ、共同創業者兼ファンド・パートナー、チー・インパクト・キャピタル

景気後退に直面する際には、優れた製品やサービスを持つことが何より重要です。自社が属する市場を見極め、サプライチェーンを含む事業環境全体を確保し、市場で何が起きているかを把握したうえで、この状況で求められることに柔軟に対応する必要があります。

完璧を待たずに市場に出し、収益を上げ始める

ブライアン・ドゥアルテ、マネージング・パートナー兼共同創業者、ブラックテック・キャピタル

消費者向けのスタートアップ、あるいは技術開発が不要なスタートアップなら、どれだけ早く市場に出られるかが重要です。スタートアップは完璧を目指しすぎることがあります。できるだけ早くリリースして収益を上げ始め、顧客の意見を取り入れて製品を改良しましょう。早く始めて、世に出してください。完璧を待つ必要はありません。それが収益を上げる方法です。

炭素回収のような先端技術の場合、商用化は2028年になることもあります……その道筋をきちんと文書化して書き出しておきましょう。投資家を探す際、先端技術に取り組み、技術の開発に長い時間がかかると分かっているなら、成功への道筋を示す計画を用意してください。投資家が参加しやすいように、目指す方向と実現までの道筋を明確に示しましょう。景気後退期に創業した素晴らしい企業もあります。この時期を乗り越える力があれば、成功の可能性はさらに高まります。

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