女性エンジニアが増加傾向に 理想のキャリアプランは役職だけにあらず

女性エンジニアが増加傾向に 理想のキャリアプランは役職だけにあらず Image: Unsplash/CoWomen

Forbes JAPAN

エンジニアというとなんとなく男性が多いイメージですが、この10年女性エンジニアは増加傾向にあり、女性エンジニアが中心となって活躍している企業も増えてきています。そんな女性エンジニアを対象にした転職意識調査を、ITエンジニア・クリエイター専門エージェントのレバテックキャリアが行いました。

まず、「現在の転職活動の状況」を聞いたところ、「現在転職活動をしている」と回答した人は3.7%に留まりましたが、「転職を検討している」と回答した人が、34.7%に上りました。2022年10月発表されたエンジニア全体での転職意識調査では、活動中と検討中を合わせて25%だったため、女性のほうが転職に対する意欲が高いことがわかります。

次に「内定承諾の決め手」として、「年収がアップするから」が43.8%ともっとも高く、人材不足で給料を上乗せしてでも欲する企業が多く、より待遇の良い環境を求めていることが伺えます。これは、「転職先に求める環境」の質問でも「給与や待遇の良い環境」が65.4%と断然トップなので、転職を検討する理由はここに起因しているのではないでしょうか。

また、転職先に求める環境では、2位に「リモートワークができる環境」(46.4%)、3位に「ワークライフバランスが整う環境」(41.2%)と続いており、次の質問である「理想のキャリアプラン」で断然1位の「家庭と仕事を両立しながら、働き続けたい」という希望に沿った企業が求められています。

一方で「専業主婦になりたい」が9.7%に留まっていることから、結婚や出産を経験したあとも仕事を続けたいと考える人が多く、そういったライフイベントに対する周囲の理解や待遇面の不安を払拭するために、転職を考えている人も多いのではと推察します。

企業側もよりよい人材を確保するため、報酬はもちろん、誰もが働きやすい環境づくりが重要になっていくのではないでしょうか。

文=飯島範久

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