崩壊寸前から保全の奇跡へ。30年前、カボ・プルモの古代のサンゴ礁は死にかけていました。今では野生生物を育み、地域のエコツーリズムを支える、活気あふれる海中の楽園です。どのように実現したのでしょうか。政府、科学者、地域コミュニティの連携です。
カリフォルニア湾にあるメキシコの小さな村、カボ・プルモは、死にかけていたサンゴ礁を活気ある海洋の保護区へと変え、「海洋繁栄地域(MPpAs)」と呼ばれる新たな保全アプローチのモデルとなりました。
地域主導で進められたカボ・プルモの保全
1995年、地元住民はカボ・プルモの国立公園化を求め、禁漁区を実現しました。その後20年間で、海洋生物量は4倍になり、カリフォルニア湾ハタなどの絶滅危惧種が戻り、サメの個体数は10倍に増えました。
サンゴ礁の回復と経済的機会を結びつける
保護区の外で漁業が回復するにつれ、住民はエコツーリズムに取り組み、年間約800万ドルの収益を生み出しています。MPpAsは、シュノーケリング事業や持続可能な水産養殖など、生計手段への投資と海洋保護を組み合わせます。
MPpAsは、海洋保護が文化遺産の保全にもつながり、繁栄への新たな道を生み出せることを示し、地域の支持を得ることを目指しています。この地域を第一に考えるモデルは、長期的な成功の可能性を高めます。
世界の保全目標を達成する道筋
メキシコは、フンダシオン・コッペルの支援を受け、2030年までにMPpAsをさらに10か所設置する計画です。世界が2030年までに海洋の30%を保護しようと取り組むなか、MPpAsは生物多様性の目標と人間の開発を両立させるうえで重要な役割を果たす可能性があります。


