アリス・バン氏は英国宇宙庁の元長官で、現在は同国の宇宙産業団体UKspaceを率いている。億万長者による宇宙ミッションが見出しを飾ることもあるが、宇宙プログラムの大半は世界中の人々の日常生活に恩恵をもたらしているとバン氏は語る。
宇宙は遠いフロンティアのように思えるかもしれないが、その影響は大きく、ますます広がっている。英国宇宙庁の元長官で、現在はUKspaceを率いるアリス・バン博士は、宇宙技術の恩恵はすでに私たちの日常生活に深く根付いていると強調する。
宇宙は地球上の一人ひとりの暮らしを向上させている
アリス・バン博士
宇宙の持続可能性を保つ
より安価で小型の衛星が増え、低軌道は混雑し、衝突やデブリ蓄積のリスクが高まっている。バン氏によると、「宇宙の運用環境は、競争が激化し、ますます混雑しています。私たちが利用する宇宙の領域は、ほとんどの人が思っている以上に限られているのです」。
新たな技術は、軌道上の衛星への燃料補給や修理に焦点を当てている。バン氏は現在のやり方を、車を買って燃料を使い切り、その後廃棄することにたとえる。登場しつつある技術は、このモデルを一新し、廃棄物とコストを削減することを目指している。
活況を呈する宇宙経済
公共・民間の投資が急増するなか、宇宙経済は年率9%で成長し、世界のGDPを上回るペースとなっている。予測では、2035年までに驚異的な1.8兆ドル規模に達する。

