あなたはもう「高齢者」?科学が示す答え

Retired steel workers Mike Pron (L to R) Jim McAndrew, Charlie Kelly, Joe Gonda and Ken Rayden play poker in a union hall in Bethlehem Pennsylvania, U.S., November 9, 2016. Among the five retirees, all life-long Democrats, only three cast ballots for Clinton in a county which voted Democratic in the past two election cycles but backed Republican Donald Trump in this year's presidential race. REUTERS/Peter Eisler - RTX2T3BL
Population ageing could peak by 2040 in Germany and by 2070 in China, according to the PLOS ONE study.Image: REUTERS/Peter Eisler
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研究者らによると、高齢化は、21世紀に各国で人々が生きると見込まれる年数に基づいて捉えるべきだという。この考え方に立てば、70歳は新たな60歳かもしれない。

この新たな研究は、今世紀末を待たずに米国などで人口高齢化が終わるとも予測している。

人口高齢化とは、平均寿命の延伸と出生率の低下によって、ある国の年齢中央値が上昇することを指す。人口高齢化によって労働年齢人口が減少し、社会的負担が増すという見方があるため、各国にとって懸念事項となっている。

「この研究が従来の研究と異なるのは、不確実性を考慮した国連の予測を用い、それを高齢化に関する新たな指標と組み合わせた点です」と、ストーニーブルック大学経済学教授で、PLOS ONE誌に掲載された本研究の筆頭著者であるウォーレン・サンダーソンは述べる。

Image: 世界保健機関

「こうした方法を用いると、今世紀末を大きく待たずに、中国、ドイツ、米国で人口高齢化が終わることは、ほぼ確実です。」

サンダーソンは、これらの予測が示すのは、平均寿命が延びるにつれて人々は一般に健康状態が良く、高齢になっても認知機能が高く保たれ、各国は人口高齢化に応じて公共政策を適切に調整できるということだと強調する。

高齢化の指標と国連の確率論的な人口予測を組み合わせたこの研究によると、ドイツでは2040年までに、中国では2070年までに人口高齢化がピークを迎える可能性がある。米国では、今世紀を通じて人口高齢化はほとんど見られないと研究は示している。

従来の人口予測では、「高齢」を65歳という単純な年齢の境界で分類している。しかし、平均寿命が延びるにつれて、人々が健康で活動的かつ生産的に過ごす年数も増えてきた。過去10年間、国際応用システム分析研究所の研究者らは、「高齢」の境界そのものを平均寿命の変化に応じて移すべきだと示す多くの研究を発表し、人口の特性に基づく新たな高齢化指標を導入して、人口高齢化をより包括的に捉える方法を提示してきた。

本研究では、これらの新たな指標を国連の確率論的な人口予測と組み合わせ、中国、ドイツ、イラン、米国の4か国について、新たな年齢構成の予測を作成した。

「この2つの人口学的手法はいずれも比較的新しく、組み合わせることで、高齢化の将来像をまったく異なる、よりきめ細かな視点から描くことができます」と、サンダーソンは付け加える。彼はIIASAの研究者でもある。

論文で用いられた指標の一つは、平均寿命と実際に生きた年数の両方を考慮して、高齢の定義を調整する。確率論的な予測では、何千もの潜在的なシナリオの幅が示されるため、高齢化の結果としてあり得るさまざまな可能性を示すことができる。

中国、ドイツ、米国では、人口高齢化が今世紀末よりかなり前にピークを迎え、減少に転じると研究は示している。過去20年間に出生率が極めて急速に低下したイランでは、年齢分布が不安定で、同国に関する結果の不確実性は非常に高かった。

「この4か国を分析対象に選んだのは、人口構成や予測がそれぞれ大きく異なり、さまざまなシナリオにわたってこの手法を検証できるからです」と、研究の共著者で、IIASAのRe-Ageing Projectを率いるセルゲイ・シェルボフはまとめる。

国連人口部の死亡率部門の責任者であるパトリック・ガーランドも、本論文の共著者である。

欧州連合(EU)の第7次フレームワーク・プログラムの下、欧州研究会議が本研究への資金提供に貢献した。国連人口部は研究者らに「世界人口推計:2015年改訂版」のデータへのアクセスを提供した。

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