世界の人口は毎年8,300万人増加しています。現在、世界の人口は約76億人です。2050年には100億人にわずかに届かない水準になる見込みです。
しかし、人口動向は国によって大きく異なり、急速に増加する国もあれば、減少する国もあります。
どのような状況にも、政府はそれぞれの課題に直面します。人口が減少する国では、政府の財源に拠出する若年労働者が減るなか、高齢者をどう支えるかを考えなければなりません。若年人口が急増する国では、食料をどう確保し、教育や医療をどう提供するかに取り組む必要があります。
人口に影響を与える主な要因は3つあります。最も大きいのは出生率で、次いで死亡率、そして移住です。
国連の「世界人口推計」から、世界の人口に関する主な事実をいくつかご紹介します。最新の国連「世界人口推計」。
1. 2024年までにインドが中国を抜き、世界で最も人口の多い国に
現在、中国の人口は14億人で、13億人のインドが僅差で続いています。両国を合わせると、世界人口の37%を占めます。
2. ナイジェリアは世界で最も人口増加の速い国
ナイジェリアは現在、人口の多い国のランキングで7位ですが、2050年までには米国を抜いて3位になる見込みです。
1 中国 1 397 029
2 インド 1 309 054
3 アメリカ合衆国 319 929
4 インドネシア 258 162
5 ブラジル 205 962
6 パキスタン 189 381
7 ナイジェリア 181 182
8 バングラデシュ 161 201
9 ロシア連邦 143 888
10 日本 127 975
3. 世界各地で出生率が低下
1960年代以降、世界の出生率は女性1人当たり平均2.5人に低下しました。ただし、この平均値の内訳は地域によって大きく異なり、アフリカでは女性1人当たり4.7人、欧州では1.6人です。
4. 人口増加の半分は9カ国で起きる
2017年から2050年にかけて、インド、ナイジェリア、コンゴ民主共和国、パキスタン、エチオピア、タンザニア連合共和国、アメリカ合衆国、ウガンダ、インドネシアが人口増加への寄与が最も大きい国となる見込みです。
つまり、アフリカの人口は現在から2050年までにおよそ倍増する見込みです。
5. 欧州の人口は減少する
出生率が女性1人当たり2.1人を下回ると、「人口置換水準を下回る」とされます。これは、親世代の人口を維持するのに十分な数の子どもが生まれていないことを意味します。欧州ではすでにこの状況が起きています。
6. 世界人口のほぼ半数が出生率の低い国に暮らす
2010年から2015年にかけて、世界人口の46%は、出生率が2.1の基準を下回る83カ国に暮らしていました。
7. 世界の高齢化が進んでいる
長寿を迎える人が増えています。1950年には若者が高齢者を大きく上回っていました。2017年には若者が減り、高齢者が増えています。2050年までには両者の数がほぼ同じになる見込みです。
8. 平均寿命が延びている
全体として、平均寿命は延びています。世界全体では、出生時平均余命は2000年から2015年の間に約4年延び、67歳から71歳になりました。
2045年から2050年の期間には約77歳に、さらに2095年から2100年の期間には83歳に達すると予測されています。
9. 平均寿命の差は縮小する
2010年から2015年の平均寿命は、アフリカでは60歳だったのに対し、北米では79歳でした。しかし、アフリカでは欧州よりも平均寿命の伸びが速いため、2050年までにこの差は大幅に縮小すると予想されています。
10. アフリカの人口は比較的若いが、欧州はそうではない
2017年、アフリカの人口の60%は25歳未満で、60歳以上はわずか5%でした。欧州では25歳未満は人口の4分の1にすぎず、60歳以上も別の4分の1を占めています。
11. 純移住者数は減少している
1950年から2015年にかけて、欧州、北米、オセアニアでは、流出する人よりも流入する人のほうが多くいました。
アフリカ、アフリカ、アジア、ラテンアメリカ・カリブ海地域では、流入する人よりも流出する人のほうが多くいました。
移住者数は2005~2010年にピークを迎え、世界の主要地域間を移動する人は年間450万人に達しました。2010年から2015年の数値は320万人でした。
出生率の低い国では、人口減少を食い止める唯一の方法が移住である場合があります。
各国の人口動態を理解することは、国連の持続可能な開発目標の達成に不可欠だと、国連経済社会局人口部のジョン・ウィルモス部長は述べています。
これらの目標には、世界の貧困、飢餓、不平等の削減が含まれます。
人口を継続的に把握することで、政府は直面する課題を乗り越えるための政策や取り組みを実施できます。





