デロイトの新たな報告書によると、ストレスと燃え尽き症候群は「憂慮すべき水準」に達している。
調査対象となった女性の3分の1が、過去1年間にメンタルヘルス上の問題を理由に仕事を休んだ。
柔軟な働き方を利用できる女性は33%にとどまり、60%がハイブリッド勤務によって疎外感を覚えると答えている。
柔軟な働き方の方針を設ける包摂的な雇用主は、女性を惹きつけ、定着させやすいと報告書の著者らは述べる。
新たな報告書は、職場で働く女性の燃え尽き症候群とストレスが「憂慮すべき水準」に達していると警告する。『Women @ Work 2022: A Global Outlook』は、プロフェッショナルサービス企業デロイト・グローバルが10カ国の働く女性5,000人を対象に実施した調査である。
調査では、女性の53%が1年前よりストレスが高まったと回答し、46%が燃え尽きたと感じている。このことが、現在、新たな仕事を探している女性10人中4人の最大の要因だとデロイトは述べている。
仕事を休む女性
女性の3分の1がメンタルヘルス上の問題を理由に仕事を休んだ一方、職場でその問題について話せると感じているのは約10人中4人にとどまる。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と仕事の世界の変化は、多くの女性に「キャリアと人生に関する決断」を促した。「一部の女性にとっては、より柔軟な新しい働き方を求めることを意味した」と著者らは述べている。
仕事を辞めたり、労働市場から完全に離れたりした女性もいる。
現在の雇用主のもとで5年以上働き続ける予定だと答えた女性は、わずか10%だった。
ハイブリッド勤務の課題
雇用主が柔軟な働き方の方針を設けていると答えた女性は、わずか3分の1(33%)だった。90%を超える女性が、柔軟な働き方を求めると昇進の見込みに影響すると懸念している。これは「憂慮すべきことだ」と著者らは述べる。
ハイブリッド勤務によって、調査対象の女性の60%が重要な会議から締め出されていると感じるようになった。
報告書のその他の調査結果によると、2021年に職場でハラスメントやマイクロアグレッションを経験した女性の割合は、52%から59%に増加した。これには、望まない身体的な接近、繰り返される侮辱的な発言、発言を遮られること、見下した扱いを受けることが含まれる。LGBT+の女性や民族的マイノリティの女性では、その割合はさらに高い。
職場で女性を支援する
人材獲得競争では、女性を支援する包摂的な雇用主が勝者になるとデロイトは述べる。「こうした企業で働く女性は、仕事への意欲、信頼、キャリアへの満足度がはるかに高いと報告しており、雇用主のもとでより長く働き続ける予定だと答えている。」
世界経済フォーラムは『ジェンダー・ギャップ報告書2021』で、経済参加と機会の分野におけるジェンダー格差の解消には267年以上かかると推計している。この分野には雇用と賃金が含まれる。
「全体的な所得格差の解消は依然として道半ばであり、指導的地位に就く女性が恒常的に不足している。 管理職全体に占める女性の割合はわずか27%だ」と同フォーラムは述べている。
パンデミックは、一部の国で女性の労働参加におけるジェンダー格差も拡大させた。




