4歳児10人が高齢者施設へ。そこで起きたこと

A girl keeps cool in a park fountain during hot weather in Los Angeles, California, U.S. July 6, 2017. REUTERS/Lucy Nicholson - RTX3AE02
'Old People’s Home for 4 Year Olds' explored the increasing isolation of older people within our communities.Image: REUTERS/Lucy Nicholson
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床に寝そべり、ライオンのようにうなり声を上げるふりをすることが、高齢男性のウェルビーイングに大きな効果をもたらすことがある。これは科学的な事実ではないが、テレビ番組の制作中に目にした、驚きとともに記憶に残る場面の一つだった。この番組では、ごく幼い子どもたちと高齢者コミュニティの入居者たちを引き合わせた。

「4歳児がやってきた高齢者施設」の2つのエピソードは、地域社会で高齢者の孤立が深まっていることを探ることを目的としていた。

幼い子どもと高齢者が日中のケア施設を共有することの影響は、すでにおおむね良好と示されている。しかし、世代間交流が高齢者の健康と幸福に与える影響を測定する実験が英国で行われたのは、これが初めてだった。

ブリストル市の高齢者コミュニティ内に設けられた新しい保育施設で、4歳児10人と80代後半の11人が6週間にわたって一緒に過ごした。開始前に、高齢の参加者について、認知機能、気分、うつ状態に加え、バランスや立ち上がって歩く能力(「Timed Up and Go」)などの身体能力を測定した。これらの測定は3週間後、さらに6週間のプログラム終了時にも行われた。

プログラムでは、2つの世代が身体的にも社会的にも交流できるよう、時間と場所を設けた活動日程を組んだ。ゲームのほか、床に座ったり立ち上がったりする必要があるものもあり、屋外での散歩やピクニック、さまざまな工作や美術を取り入れた屋内活動も行った。最終週には、世代間の運動会と短い演劇も催された。

折り返し地点となる3週間後には、入居者の測定スコアに目立った改善が見られた。最終測定では、大半の指標で大幅な改善が確認され、「Timed Up and Go」では入居者の80%に改善が見られた。全体として握力が向上し、活動量計のスコアからは、入居者が24時間を通じて以前より活発になったことが示された。運動会では、最後に走ったのがいつか思い出せないという女性が、競争に勝つため、連れの4歳児と一緒に勢いよく走り出す姿が見られた。

実験開始時には、入居者のほぼ全員がうつ状態と判定され、そのうち2人は重度だった。6週間後には、うつ状態と判定された人は一人もいなかった。人生観も将来への希望も、すっかり変わっていた。グループで最も懐疑的で、「私たちに大きな違いをもたらすとは思えない」と話していた人でさえ、子どもたちが「大きな喜び」をもたらしたと認めた。

気持ちを明るくする

これは科学的な試験でも、従来型の学術研究プロジェクトでもなかった。ごく少人数を対象とした社会実験だった。それでも、入居者の身体能力と気分に顕著な変化が見られた。

人は高齢になると動きにくくなり、友人を亡くし、人に会いに出かけることも難しくなる。介護施設で暮らしている場合、毎日顔を合わせる若い人は職員だけかもしれない。だからこそ、うつは高齢期に蔓延する問題であり、高齢者が若い人と会う機会を設けることが大切なのだ。

子どもは先入観がない。注目されることが好きで、大人に関心を持つ。同時に、子どもは大人からかなり成熟したスキルを学ぶ。つまり、この世代間交流は双方向のものだ。

関節炎を完全に治すことはできなくても、自信を高めることはできる。子どもたちの助けと励ましがあれば、もう二度とできないと思っていたこと、つまり跳んだり、踊ったり、床を転がったりする姿を、高齢の参加者たちに見ることができた。

テレビ番組での実験を受けて、参加したトラストでは大きな取り組みが進んでいる。子どもたちやその家族との交流は促進され、継続している。入居者と周辺地域との交流を増やす方法も、さらに検討されている。また、トラストの施設の一つに常設の保育施設を建設する計画まで進んでいる。

多くの高齢者が、孤立の中で悲しみや絶望感、そして自分自身に対する否定的な感情を抱え、うつ状態で暮らしている。この実験は、短期間であっても、世代間交流という共通のビジョンを持つ人々が集まれば、高齢者のウェルビーイングを大きく高められることを示した。

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