なぜ私たちはすぐに罪悪感を覚えるのか、それにはどんな役割があるのか?

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  • 罪悪感は、私たちの道徳基準が損なわれたことを知らせる。

  • 心理学の研究によると、罪悪感は私たちにとって有益なことがあり、適応的に働いて他者とのつながりを築く助けになる。

  • 責任や他者への共感を強く感じすぎると、罪悪感は悪影響をもたらすことがある。

  • 罪悪感を和らげるには、状況に応じた行動を取るのが最善だ。例えば、地域活動に参加することで、環境に関する罪悪感に向き合う助けとなる。

ニュースで他者に恐ろしい出来事が起きるのを見て、罪悪感を覚える人は多い。誰かの心を傷つけたときや、子どもにきつく当たったとき、友人の気持ちを深く傷つけたときのことを思い出して、罪悪感に襲われることもある。実際、私たちの多くは時折罪悪感を覚え、それは非常につらい経験になりうる。

しかし、なぜ私たちはすぐに罪悪感を覚えるのか。それにはどんな役割があるのか。そして、耐えがたいほどになったとき、何ができるのか。幸い、心理学の研究はいくつかの答えを示している。

罪悪感は、私たちの道徳基準が何らかの形で侵されたことを知らせる。自分が加担したり、見過ごしたりしたひどい出来事に対する悔恨の感情であり、そのためニュースを見て罪悪感を覚える人が多い。

罪悪感を覚えやすいかどうかは、性格や人生経験によって人それぞれ異なる。共感性が高い人や、社会的な人間関係をとても大切にする人は、罪悪感を覚えやすい一方、サイコパシーやナルシシズムなどの「ダークな性格特性」が強い人は、罪悪感を覚えにくい可能性がある。

罪悪感はしばしば恥と対比される。恥とは、自分を悪魔化することを指す。罪悪感を覚えるときは、自分が何か悪いことをしたと考える。恥を覚えるときは、それをした自分に何か問題があると感じる。恥は役に立つことがほとんどなく、社会的な引きこもりにつながりやすい一方、罪悪感は良い結果にも悪い結果にもつながりうる。

さまざまな人生の状況で罪悪感を覚えることがある。例えば、環境に関する罪悪感とは、環境について罪悪感を抱くことだ。サバイバーズ・ギルトとは、戦争や新型コロナウイルス感染症など、多くの人が亡くなった危険な状況を無傷で生き延びた人が抱く罪悪感を指す。しかし、してはいけないことをしたときにも、私たちは罪悪感を覚える。

罪悪感は良い働きをすることがある

研究者が「適応的」と呼ぶ罪悪感は、私たちに利益をもたらし、生き延びる助けになることがある。罪悪感を覚えるのは、私たちの道徳的な羅針盤が機能しており、何が正しく何が間違っているかを見分けられるしるしだ。ひいては、人々が互いにうまく付き合い、気遣い合う助けとなる。

罪悪感は、他者とのつながりを築く助けにもなる。とりわけ、他者に悪いことが起きたときにそうだ。誰かが苦しむのを目にして罪悪感を覚えると、私たちは「修復的な行動」を取りやすくなる。例えば、和解の手を差し伸べたり、自分の資源を惜しみなく分け与えたりすることで、罪悪感が和らぐ。罪悪感を覚えることで、悪いことをした人は謝罪するよう促され、社会の不平等を減らすことにつながる。

同じように、恋愛関係でも罪悪感が役立つことがある。相手を大切にし、そうできなかったときには埋め合わせる助けになる。

ニュースで戦争や飢饉、感染症の流行を目にすると、罪悪感からボランティア活動や寄付をしたくなることがある。他者を助けるために積極的に行動する人々の寛大さを目にすることも、罪悪感を呼び起こし、同じような行動を取るきっかけとなり、助けを次の人へとつないでいく。

罪悪感が強くなりすぎるとき

しかし、罪悪感は悪影響をもたらし、「不適応的」になることもある。特に私たちにとって有害な罪悪感には、理由の定まらない罪悪感と、状況に結びついた罪悪感の2種類がある。理由の定まらない罪悪感は、漠然と罪悪感を覚え、自分は良い人間ではないと感じる状態だ。一方、状況に結びついた罪悪感は、何かに対して過剰な責任を負うことに関係する。例えば、別れたことを申し訳なく思い、元恋人の生活のあらゆる面で際限なく助けようとする場合がそうだ。

多くの親は日々、罪悪感を抱いている。Image: UNSPLASH/Juliane Lieberman

しかし、どちらの場合も、罪悪感を軽くするために実際にできることは何もない。むしろ感情と行動が続き、不適応的になっていく。例えば、いつも自分は悪い人間だと感じていると、新しい人間関係を築く妨げになることがある。自分にはその関係に値しないと思い、無意識のうちに壊してしまうかもしれない。また、罪悪感がいつまでも消えないと、それに対処しようと時間とエネルギーを使いすぎて、燃え尽きたり、不安障害を発症したり、うつ状態になったりすることもある。

ニュースを見ていて、罪悪感の原因を特定できないと、不適応的な罪悪感を覚え始めることがある。罪悪感がただ漠然とした感情になってしまうのだ。状況を変えるためにできることがほとんどないにもかかわらず、悪いニュースに対して自分に責任があると感じる場合も、同じことが起こりうる。

良心の呵責に対処する最善の方法は、状況に適した行動を取ることだ。環境に関する罪悪感を覚えるなら、より持続可能な暮らしを実現するために、自分の生活に小さな変化を加える方法がある。また、壊滅的な気候の状況を他の人に理解してもらうための地域活動に参加することもできる。友人への接し方に罪悪感を覚えるなら、謝罪し、何らかの形で手助けを申し出るのがよい。

サバイバーズ・ギルトを抱えているなら、自分を許す手紙を書くことを検討してもよい。そこには、どのような責任を引き受けたいかを詳しく記し、悔恨を示し、自分自身に謝り、償いを試みる。

どのような場合でも、最終的には苦しみを手放すことが大切だ。世界は公平ではなく、誰もが時に過ちを犯す。いつまでも自分を責め続けると、消耗し、逆効果にもなりうる。周囲に前向きな変化を生み出すための活力と意欲を奮い起こすには、ときには自分自身を肯定することも必要だ。

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