人生に意味をもたらすものとして、多くの人が家族、職業、物質的な豊かさを挙げます。
多くの地域で、若年成人は中年層に比べ、家族や子どもから意味を得ていると答える人が少なくなっています。
調査対象となった17の社会のうち12では、最も高齢の年齢層にとって、物質的な豊かさが人生の意味の源として上位3項目に入っています。
総じて、世界の人々が人生に意味をもたらすものとして最もよく挙げるのは、家族で、次いで職業と物質的な豊かさです。自分の人生に意味をもたらすものを尋ねた際の回答ですが、最も若い成人層と最も高齢の成人層では、リストがやや異なります。これは、ピュー・リサーチ・センターの調査によるもので、2021年春に17の社会で実施されました。成人に、自分の言葉で、人生のどこに意味、充実感、満足感を見いだすかを尋ねています。
18~29歳では、友人や地域社会が上位3位以内の回答に入ることが多く、通常は家族に次ぐ一方、物質的な豊かさを大きく上回ります。65歳以上では、物質的な豊かさと健康が人生の意味の源としてよく挙げられますが、職業は、調査対象となったどの社会でも上位3位に入るほどには挙げられていません。
以下では、人生に意味をもたらし得る17項目について、4つの年齢層(18~29歳、30~49歳、50~64歳、65歳以上)ごとに、その相対的な重要度を見ていきます。
30歳未満の成人が見いだす人生の意味
調査対象となった社会のうち4つを除くすべてで、18~29歳の人々は、家族を人生の意味の源として上位3項目に挙げています。それでも多くの地域で、家族や子どもから意味を得ていると答える若年成人は少なくなっています(30~49歳および50~64歳の中年層と比べて)。
30歳未満では、友人や地域社会への言及が特に多く見られます。調査対象となった13の社会で、友人はこの年齢層にとって人生の意味の源の上位3項目の一つであり、オランダとギリシャの18~29歳では、最も多い意味の源となっています。例えば、オランダの20歳男性は、「ほかの人と過ごす時間。デジタル上ではなく、実際に会って過ごす時間です。私が築いている友情です」と述べました。
趣味や教育も、最も若い年齢層にとって人生の意味の重要な源です。調査対象となった13の社会で、30歳未満の人々は、年長の成人よりも趣味を人生の意味の源として挙げる傾向が強くなっています。オーストラリアのある若者は、「スポーツとスポーツ分析への情熱」に「楽しさと意味」を見いだしていると述べました。
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調査対象となったすべての社会で、18~29歳の成人は、年長の人々よりも教育や学びを人生の意味の源として挙げる傾向が強くなっています。
30歳未満の成人は、職業やキャリアを人生の意味の源として十分な頻度で挙げており、可能な項目の中で3位に入っています。ただし、仕事への言及が最も多いのは30~49歳の成人です。
30~49歳の人々が見いだす人生の意味
調査対象となったほぼすべての社会で、キャリアは30~49歳の人々にとって人生の意味の主要な源であり、イタリアではこの年齢層にとって最も大きな意味の源です。
調査対象となった17の社会のうち13(北米と欧州の全対象国を含む)で、この年齢層の人々は、他の年齢層よりもキャリアから意味を得ていると答える傾向が強くなっています。例えば、32歳の米国人はこう述べました。「今、私は充実した仕事に就いています。すべての請求書を払えるだけの収入があるだけでなく、会社は従業員をとても大切に扱ってくれます。福利厚生はすべて整っていて、同僚は親切で助けになってくれます。非営利団体でもあり、それはさらにうれしいことです。」
家族はあらゆる年齢層を通じて最もよく挙げられる意味の源ですが、調査対象となった17の社会のうち13では、30~49歳の人々が他のどの年齢層よりも家族に言及しています。ニュージーランドの30歳男性の回答は、この年齢層の気持ちをよく表しています。「何より大切なのは、いい仕事と安定した家族、友人を持つことです。それさえあれば、幸せで充実した人生を送れるでしょう。」
50~64歳の人々が見いだす人生の意味
50~64歳の成人では、家族と職業が人生の意味の源としてよく挙げられます。しかし、自分より若い人々と比べると、この年齢層は物質的な豊かさと身体的・精神的な健康をより重視する傾向があります。
調査対象となった11の社会で、物質的な豊かさは50~64歳の人々が挙げる上位3項目に入り、どちらの若年層よりも多く言及されています。シンガポールと韓国では、この年齢層の人々は他のどの項目よりも物質的な豊かさに言及しています。例えば、シンガポールの61歳男性はこう述べました。「自分の気持ちを言葉にするのは本当に難しいです。人生はうまくいっています。仕事があり、家もあります。妻と私は恵まれていて、今のところお金の心配もありません。」
50~64歳では、健康も人生の意味の源としてよく挙げられます。調査対象となった8つの社会で、身体的または精神的な健康はこの年齢層にとって意味の源の上位3項目に入っていますが、より若い人々では上位3項目に入ることはまれです。
65歳以上の人々が見いだす人生の意味
他の年齢層と比べて、65歳以上の人々は家族を重視する度合いが低く、物質的な豊かさ、健康、退職、社会を重要な意味の源としてより頻繁に挙げます。また、若い人々よりも、自分の人生における困難や課題に言及することが多くなっています。
調査対象となった17の社会のうち12では、最も高齢の年齢層にとって、物質的な豊かさが人生の意味の源として上位3項目に入っています。
次に多く挙げられる意味の源は健康です。5つの社会で、健康は最も大きな意味の源に位置づけられています。例えば、日本の86歳女性は「人生はいいものです。何よりも健康が一番です」と述べました。
調査対象となった16の社会で、65歳以上の人々は、若い人々よりも、人生に意味をもたらすものとして退職後の生活に言及する傾向が強くなっています。オーストラリアの68歳女性はこう語りました。「半退職の状態で、自分のための時間が増えました。新しい選択肢や新しいことを探り、人生の次の章を楽しんでいます。」
一部の社会では、65歳以上の成人は、若い人々よりも、自分たちの社会や住んでいる場所を意味の源として挙げる傾向も強くなっています。こうした言及には、自国、利用できる社会サービス、国の経済状況、愛国的または国家主義的な感情が含まれます。例えば、カナダの68歳男性はこう述べました。「安全な国に住み、散歩に出かけられること、家族や友人を訪ねる自由があることです。医療制度は充実していて、礼拝できる場所もあります。地域の教会があり、自分を高める機会、例えばキャリアを築く機会があるのは、本当に素晴らしいことです。カナダはよい場所です。美しく安全な訪問先があります。」
8つの社会では、年長者が、住んでいる場所を人生の意味の源として挙げる可能性が最も高い年齢層です。シンガポールでは、住んでいる場所がこの年齢層にとって最も大きな意味の源となっています。他の年齢層では、社会が最もよく挙げられる意味の源の上位3項目に入ることはまれです。
年長者は、自由回答で困難について語ったり、否定的なことに触れたりする傾向も最も強くなっています。65歳を超える人々の否定的な項目への言及は、5つの社会で上位3項目に入るほど多く、韓国もその一つです。韓国の67歳女性はこう述べました。「人々に自由を与えるべき政府による統制に、私は満足していません。」






