運動は女性のうつ病を同じようには防げない可能性

A woman jogs along the beach after sunset in Cardiff, California January 27, 2016. REUTERS/Mike Blake - GF10000287223
Exercise can help protect against depression.Image: REUTERS/Mike Blake
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新たな研究によると、運動や睡眠がうつ病に及ぼす影響は、男女で異なる可能性がある。

研究者らは、北京大学の大学生1,100人超を対象に、運動と睡眠のパターンを調べた。参加者は、うつ症状、身体活動の習慣、睡眠パターンを評価する3種類の質問票に回答した。

ミシガン大学で運動学の准教授を務めるウェイユン・チェン氏によると、男性では激しい運動も中程度の運動もうつ病の予防に役立った。一方、女性では、身体活動の強度を問わず、うつ病に有意な影響はなかった。女性に焦点を当てた研究は不足しているものの、この結果は、定期的な身体活動がうつ病の軽減に役立つという一般的な見解に反する。

Image: WHO

チェン氏によると、この結果は、男性に比べて高強度の運動をする女性が非常に少なかったためかもしれない。そのため、研究者らはデータを性別ごとに分析した際、女性における高強度運動の予防効果を検出できなかった。

研究者らは睡眠に関する7つの変数も調べ、男女ともに睡眠がうつ病の程度と有意に関連していることを見いだした。学生の睡眠の質は平均的に良好だったが、睡眠の質が低いと答えた割合は男性で16%、女性で22%だった。

全体として、研究対象の学生はうつ気分を報告しなかった。北京大学は米国のアイビーリーグ校に似た、強いプレッシャーのかかる環境であるため、チェン氏はこの結果に驚いたという。しかし、うつ病を報告した割合は男性(37%)より女性(43%)のほうが高かった。

「これは、女性のうつ病有病率が高く、診断数がおよそ2対1である一方、自殺率は男性のほうが3~5倍高いという既存の研究結果と一致しています」とチェン氏は述べる。

睡眠、運動、気分のつながりも、女性のうつ病率が高い理由を説明する手がかりになるかもしれないと、チェン氏は述べる。

研究では、男性は女性よりも運動量が多く、運動強度も高かった。うつの程度が高い女性では、運動する可能性が低下し、睡眠の質にも悪影響が及んだ可能性がある。

筆頭著者のアナ・カウアス氏は、思春期の若者にとってうつ病や気分障害は深刻な問題であり、10代の若者の最大20%が精神・情緒・行動上の障害と診断されていると述べる。同氏は、チェン氏の指導のもとで論文を執筆した当時、学部生研究機会プログラムの学生だった。

大学生のおよそ7人に1人がうつ病と診断されており、大学生の死因では自殺が第2位となっている。学業の負担、ストレス、睡眠不足により、大学生は特にうつ病のリスクが高い。

大うつ病では、少なくとも2週間続く症状が見られ、生涯にわたって複数回発症することもある。持続性抑うつ障害(気分変調症)は、少なくとも2年間続き、重症度が変動するうつ病である。研究によると、うつ病の人のうち治療を受けるのは約半数にすぎない。

研究者らは中国の1大学から参加者を募ったため、結果をすべての大学生に一般化することはできない。この研究は、Journal of American College Healthに掲載されている。

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