最先端技術を誇る日本では、生活のほとんどあらゆる面にハイテクが浸透している。土曜日から訪日するフランシスコ教皇を歓迎する公式ソングも、その一つだ。
井上純が作詞・作曲した「すべてのいのちを守る―時のしるし」は、教皇の訪日テーマに基づいており、井上が開発した人工知能(AI)搭載プログラムを使って一部が作曲された。このプログラムは数秒で楽曲を作ることができる。

嵐などの人気グループに楽曲を提供してきたプロデューサー兼作曲家で、カトリック教徒でもある井上は、AIプログラムを使うべきか悩んだが、音楽と技術の歴史は密接に結びついているとして、最終的に取り入れることを決めたと語った。
「この曲に自分のすべてを注ぎ込むべきだと思い、自分が持つ最先端技術をすべて盛り込むことにしました」と、井上はロイターに語った。作曲者として「Amadeus Code AI」とともにクレジットされている。
日本カトリック司教協議会の依頼で作られたこの曲は、長崎市と東京のミサで演奏される予定で、器楽版やカラオケ版など複数のバージョンがある。

歌詞を日本手話で表現した振り付けや様式化された手の動きもあり、教皇訪問の公式ウェブサイトには手話を学ぶための動画が掲載されている。井上は、スタジアムで開かれる公開ミサの参列者が、この曲に合わせて歌い、踊ることを願っている。

足の動きは音楽に合わせて左右にステップする簡単なものだが、手話を身につけるにはもう少し時間がかかるかもしれない。
「音のない世界に生きる人は大勢います。そうした人たちにも、歌詞の意味やメッセージを理解してほしいと思います」と井上は語った。
教皇訪問のテーマソングは、これまでも作られてきた。フランシスコ教皇が日本に先立って訪れるタイでも、テーマソングが発表された。
11月23日から26日までの訪問では広島も訪れる。教皇の訪日は日本にとって2度目で、ヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりとなる。


