グローバル化は、目立たない輸送コンテナに大きく支えられている。
かつて、船への荷積みはパレットや木箱、ウインチを使う複雑な作業だった。この工程は労働集約的で費用もかかり、多くの品物は海外へ輸送するだけの価値がないと見なされていた。
1970年代、標準化された輸送コンテナがこの問題を大規模に解決し、世界経済を一変させた。この標準化により輸送コストが下がり、港湾の効率は飛躍的に向上した。現在の近代的な港では、クレーン1基あたり1時間に70個を超えるコンテナを動かせる。
今では、どこで生産するかは問題ではありません。輸送コストが重要ではなくなったからです。
ライナー・ホルン、ハパックロイド
中国製
輸送コストという障壁が事実上取り除かれると、生産拠点は生産コストの安い国へ移り始めた。
この新たなパラダイムの中心にあるのが中国だ。世界のコンテナのほぼ3分の1が中国の港を通過し、世界の港湾トップ10のうち7港が中国に位置している。
取扱量の多い国
港を通過する20フィートコンテナの数が多い上位10か国を紹介する。
コンテナ輸送量ではアジア諸国が圧倒的で、上位5か国のうち4か国を占める。人口わずか540万人のシンガポールは、2017年に20フィートコンテナを約3,400万個取り扱った。これはイタリア、フランス、ロシア、スウェーデン、英国の合計を上回る。
取扱コンテナ数で、米国は今も世界第2位だ。ロサンゼルスの巨大港湾施設2か所が北米市場のシェアの4分の1超を占め、ニューヨーク・ニュージャージー港は東海岸最大の港となっている。
積み上がり続けるコンテナ
2009年に一時的な落ち込みがあったものの、今世紀に入ってからこれまで、港を通過するコンテナの数は毎年増加している。
最近相次いだ関税措置にもかかわらず、コンテナ輸送の拡大は今後も順調に進みそうだ。



