各国が世界をより良い場所にする方法

General view of Bogota, Colombia September 3, 2017. REUTERS/Henry Romero - RC1845606130
Columbia is setting itself up for SDG success.Image: REUTERS/Henry Romero
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2015年9月、193か国の首脳は、持続可能な開発目標(SDGs)を2030年までに達成することに合意しました。これは、人間開発を促進するための史上最も野心的な計画です。取り組みが始まって間もなく2年となる今、懸念すべき理由は数多くあります。これまでに集まった資金では不十分となる可能性が高く、現場での進捗を測るための十分なデータを持たない国もあります。最も根っからの楽観主義者でさえ、試される状況です。

しかし、希望を抱く理由もまだ十分にあります。先日訪れたコロンビアは、コロンビア革命軍(FARC)との数十年に及ぶ内戦にようやく終止符を打ち、SDGs達成に向けて歩み始めています。

どの国でも、SDGsの達成には、政府、企業、援助機関、多国間銀行、市民社会が協力し、柔軟なアプローチを採用し、知識を共有し、進捗を効果的に測定するとともに、さまざまな目標が相互に結び付いていることを認識する必要があります。コロンビアはこれを理解しているようで、各主体の強みを生かした統合的なアプローチを進めています。

まず政府から見てみましょう。コロンビアのマウリシオ・カルデナス・サンタマリア財務相によると、同国は国家計画局を通じてSDGsを地域に根付かせています。SDGsの枠組みを指針として、FARCとの和平合意の実施、OECD加盟、国家開発計画、パリ気候協定に関する改革を進めています。

一方、カルデナス氏によれば、コロンビアの政策担当者は、医療や教育から雇用に至るまで、こうした取り組みがもたらす恩恵を国民に伝えることに力を入れています。上意下達のアプローチではうまくいかないと認識しているのです。SDGsを達成するには、政府、経済、社会のあらゆる層が目標とのつながりを感じ、達成によってもたらされる具体的な影響を理解しなければなりません。

企業の参加を促すため、モニカ・デ・グライフ氏が率いるボゴタ商工会議所は、64万人の会員にSDGsの認知を広げ、建設や医療などの分野で技能研修を提供しています。経済全体の競争力を高めながら、SDGsの目標達成を目指しています。

朗報なのは、ボゴタを拠点とする企業擁護団体兼シンクタンク、ANDIのブルース・マクマスター氏が指摘するように、企業には和平プロセスの成果を定着させる強い動機があることです。特に、これまで政府サービスが届きにくかった遠隔地ではその動機が強くなります。実際、かつて世界の違法薬物取引の中心地だったメデジンでは、私が会った大小さまざまな企業の経営者が、すでに事業計画やサプライチェーンにSDGsを取り入れています。

ANDIは、鉱業から飲料産業まで幅広い業界に対し、水資源を清潔で豊富に保つことへの関心を高めるなど、この取り組みを支援しています。その結果、流域の保全が強化されます。これは、とりわけ水と衛生に関する目標6の達成に欠かせません。

もちろん、真にボトムアップのプロセスには、地域社会や市民社会との緊密な関わりが不可欠です。コロンビアの若者たちは、すでにSDGsの推進と実施に深く携わっています。訪問時には、メデジンのコムナ13の若者リーダーたちが、低所得者層の暮らす地域での進歩を誇らしげに紹介してくれました。

1990年代、メデジンの殺人率が世界で最も高かった頃、コムナ13は市内でも特に危険な地域の一つでした。今日では、公共交通機関(ロープウェーや新しい地下鉄駅を含む)、教育(図書館や学校)、治安への戦略的な投資の恩恵を受ける活気ある地域となっています。誰一人取り残さないためには、国内全域で同様の戦略的投資が必要です。女性と女児のエンパワーメントは、その重要な目標の一つです。

こうした地域レベルの進展を促す市町村や地域政府のリーダーシップは、特に重要です。すべてのSDGsには、地方政府と地域政府の責任に直接関わる目標が含まれており、とりわけ基礎的サービスの提供における役割に関連しています。しかし、地域に根付かせるプロセスの要となるのは、SDG 11です。これは、包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市づくりに焦点を当てています。

このプロセスは、世界銀行、国連、その他の国際開発パートナーの支援を受けています。各国のあらゆるレベルの政府に、より効果的で調整の取れた支援を提供するために協力しています。しかし、成功するには、地方政府が歳出管理、歳入拡大、責任ある資金調達、信用力などの重要分野で、自らの能力を早急に高める必要があります。

コロンビアでは、自治体開発銀行のFINDETERが、地方政府の公的財政、運営能力、計画策定能力を強化しながら、そうした学びを促進しようとしています。これにより地方政府は、インフラ整備やサービス提供により効果的に投資し、地域の開発目標を前進させることができます。FINDETERのような支援機関は、他地域の地方政府の取り組みを生かしながらSDGsの実施を地域に根付かせるうえで、重要な役割を果たします。

能力構築に加え、地方政府は賢明なイノベーションにも取り組む必要があります。コロンビアでは、メデジンが都市犯罪や暴力を減らし、移動の利便性を高め、社会的排除を緩和するうえで、イノベーションが不可欠でした。ブカラマンガ市が民間投資を呼び込み、官民連携を築いて競争力を高めた成功にも、同じことが言えます。

こうしたイノベーションを支え、潜在的な課題やショックを予測するには、強力な国家的枠組みと効果的なモニタリングを含む、慎重な計画策定プロセスが必要です。たとえばコロンビアでは、麻薬取引が続いていることに加え、ベネズエラで進行中の危機によって、極度の貧困に苦しむ何千人もの人々が国境を越えてコロンビアに押し寄せていることが障害となる可能性があります。

コロンビアがSDGsを達成するまでには、まだ長い道のりがあります。しかし、地域に根付いた統合的なアプローチによって、正しい道を歩み始めています。他の国々もこれにならうとよいでしょう。

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