プラスチック汚染に対処する拘束力ある世界的枠組みへの合意を、今こそ

Government sanitary workers collect and segregate plastic pollution in Manila bay July 3, 2014.
Government sanitary workers collect and segregate plastic pollution in Manila bay July 3, 2014.Image: REUTERS
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  • 生産されたプラスチックの約80%が、現在、埋立地や環境中に放置されている

  • 各国の規制がばらばらで、プラスチック廃棄物危機の規模に効果的かつ持続可能な形で対処できていない

  • 国連環境総会でプラスチック廃棄物に関する世界協定を締結するよう、ネスレが各国のリーダーに呼びかけ

国連環境総会(UNEA)第5回再開会合(5.2)は、プラスチック汚染によって引き起こされた、差し迫り拡大する危機に各国のリーダーが対処する機会となります。

拘束力ある国際的枠組みへの支持は、プラスチック汚染を終わらせ、プラスチック利用の持続可能で循環型の未来のモデルを築くための、世界にとって最善の希望です。

現在も、世界のバージンプラスチックの年間生産量は2040年までに倍増すると予測されています。残念ながら、生産されたプラスチックの約80%が埋立地やより広範な環境中に蓄積しています。

何十年もの間、プラスチック汚染への対応は、管轄地域ごとに大きく異なる断片的な協定に委ねられてきました。その大きな要因は、普遍的に批准され、適切に執行される国際的な法的文書が存在しないことです。

すべての主要経済国を含む160を超える政府が、新たな条約を求めています。各国のリーダーがプラスチック汚染の解決に本気で取り組むのであれば、世界協定の締結と実施をこれ以上遅らせてはなりません。

ビジネスも解決策の一端を担う

この課題に対処するうえで、企業は解決策の一端を担うことができ、また担わなければなりません。直線型の生産サイクルに基づくバージンプラスチックは、次第に過去のものとなり、循環型のモデルや製品に置き換わっています。

UNEAでペルーとルワンダが提案したような、プラスチックのライフサイクル全体を対象とする拘束力ある国際的枠組みは、プラスチック廃棄物ゼロを目指す企業の取り組みを後押しするうえで有益であり、まさに必要です。

ネスレは事業を展開する186か国で、包装の使用後処理に関する新たな政策や法律を毎年遵守しなければなりません。2021年だけでも147の法律が制定または導入されました。こうした規制のばらつきは著しく非効率で、持続可能性が低く、コストのかかるプロセスを生み出しています。

プラスチック汚染に関する拘束力ある枠組み

したがって、すべての当事者に適用される、明確に定められた均衡の取れた義務を伴う拘束力ある枠組みは、地球にとってもビジネスにとっても望ましいものです。

その適用範囲には、バリューチェーン全体でイノベーションと環境に配慮したインフラ開発の公平な競争条件を整えるため、プラスチックの持続可能なモデルに関するあらゆる側面(削減、再使用、リサイクル、除去など)を含めるべきです。

ネスレのビジョンは、プラスチックを含む当社の包装材が埋立地に送られたり、ごみとして捨てられたりしないことです。その実現に向けて、包括的なアプローチを進めています。

当社は包装材のサプライヤーを支援し、厳格な食品安全基準を満たす再使用可能またはリサイクル可能な包装材の開発を促しています。すでに当社のプラスチック包装材の約75%は、リサイクルまたは再使用を前提に設計されています。2025年までに100%を達成することが目標です。同時に、小売業者と連携し、さまざまな再使用可能な配送システムや包装を使わない配送システムの拡大を進めています。

世界最大の食品・飲料企業として、拘束力ある国際協定は、より持続可能な未来に向けた大きな一歩だと強く信じています。自主的な取り組みに頼るだけでは、必要な変化は実現しません。プラスチックの循環型で廃棄物のない未来を可能にする技術やインフラの開発への投資と、移行に向けた明確な道筋が必要です。

プラスチック廃棄物による汚染への対処に、世界はすでに多くの時間を費やしすぎました。プラスチック廃棄物のない世界はまだ遠く感じられるかもしれませんが、UNEAの協定はそこへ近づくための大きな一歩となり得ます。

ネスレは、強力で野心的な世界協定を求める声に加わります。そして、特に主要企業をはじめ、すべての人々にこの取り組みへの参加を呼びかけます。

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