中距離核戦力全廃条約(INF条約)が発効し、米国のロナルド・レーガン大統領とソ連のミハイル・ゴルバチョフ書記長が署名してから、30年余りが経つ。しかし今、米国のドナルド・トランプ大統領は、米国がINF条約から離脱する時期が来たのかもしれないと述べている。
この条約は、射程500~5,500キロメートルの地上発射ミサイルを使い、両国が互いを直接攻撃する能力を制限することを目的としていた。発効後、INF条約によって2,692基のミサイルが廃棄された。
しかしトランプ氏によると、ロシアは条約の条件を守っておらず、米国の関与を打ち切る用意があるという。ロシアはこの主張を否定しているが、米国が核兵器の備蓄再構築に向けて動くなか、新たな冷戦の幕開けとなる可能性がある。

1991年のソ連崩壊を経て、多くのことが変わった。冷戦期の二国間の力学は多国間の世界へと移り、地政学の舞台はもはや二つの超大国に支配されていない。
中国は今や国際舞台の主要なプレーヤーとなっている。また、一部の国、とりわけ旧ソ連の共和国が核兵器を完全に放棄した一方で、核保有国の仲間入りをした国もある。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、9カ国が約14,935発の核弾頭を保有している。米国、ロシア、英国、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮である。
そのうち約4,150発が作戦配備されているとみられる。核弾頭の総数は、SIPRIが2016年初頭に推計した15,395発からわずかに減少している。
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