次に履くスニーカーは、コーヒーから作られるかもしれません

A cup of coffee and a cappuccino are seen at a Juan Valdez store in Bogota, Colombia June 5, 2019. REUTERS/Luisa Gonzalez
Sneaker brand Rens is reducing the fashion sector’s waste levels by making shoes from coffee grounds.Image: REUTERS/Luisa Gonzalez
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コーヒーは大きな存在です。生産しているのは ごく一部の国に限られていますが、地球上のほぼすべての地域で大量に消費されており、1日に約20億杯が飲まれています。

コーヒーを消費すれば、それだけ多くの廃棄物が生じます。コーヒーかすは埋め立て処分されたり、シンクや排水管に流されたりすることが多く、食品廃棄の問題の一因となっています。世界で生産される食品のおよそ 3分の1が廃棄されているという現状があります。

現在、ヘルシンキの2人の起業家が、使用済みのコーヒーかすからスニーカーを作る取り組みを始めています。

Son Chu氏とJesse Tran氏は、自他ともに認めるスニーカー愛好家です。しかし、環境への影響を懸念するあまり、スタイリッシュで手頃な価格の、持続可能な方法で作られたスニーカーが見つからなかったため、自ら作ることにしました。

彼らの事業であるRensは、コーヒーかすから作った生地とリサイクルプラスチックごみを組み合わせ、履物に使えるほど軽く丈夫な素材を生み出しています。同社のスニーカー1足の重さは460gで、そのうち300gがコーヒーです。また、1足につき使用済みプラスチックボトル6本分に相当する素材が使われています。

使用前と使用後Image: Rens

イノベーションの甘い香り

コーヒーかすには消臭効果があるという自然な特性があり、履き古されたスニーカーのにおいに悩む人にとっては朗報です。また、Rensによると、同社の靴はヴィーガン対応でもあるとのことです。

同社の顧客は57か国にわたり、成功したクラウドファンディングキャンペーンを経て、まもなく生産を拡大する予定です。現在、コーヒー素材の調達と靴の製造工程は中国で行われていますが、創業者の母国であるベトナムへ製造拠点を移す構想も持っているとのことです。

「私たちはただ、技術的に優れていて持続可能な、最高のスニーカーを作りたかったのです」とTran氏は話します。「私たちは二人とも勉強のためにフィンランドに来ました。しかし、いずれは製造拠点を母国に移すことが私たちにとって重要です。ベトナムでは製造業や投資が大きく成長しており、私たちもその一翼を担いたいと考えています。」

オレンジが新たな定番素材に

食品の副産物や廃棄物を衣類の製造に活用しているのは、Rensだけではありません。

ファッション業界は巨大で、年間売上高は1兆3,000億ドルに上ります。しかし、大量の資源を消費し、有害な汚染や排出物も生み出しています。また、世界の排水の約20%を生み出しているのも同業界です。

とはいえ、ファッション分野における持続可能性への関心の高まりを背景に、さまざまな代替素材が登場しています。

麻、パイナップルの葉、バナナの茎、サトウキビの樹皮が、包装材、肥料、バイオ燃料、環境に配慮した繊維へと生まれ変わりつつあります。

衣料品メーカーのHugo Bossは、Pinatexを使用した履物を展開しています。Pinatexは、パイナップルの植物繊維から作られた素材です。ファッションデザイナーのStella McCartneyは、キノコから作られた革代替素材Myloを支援しています。イタリアのファッションブランドSalvatore Ferragamoは、オレンジの皮から作られた素材を使用した衣料品を展開しています。さらに、スウェーデンのファッション小売企業H&Mは、一部のサンダルのソールに藻類を使用しています。

Image: Common Objective/Pulse Report

持続可能なファッション業界団体であるCommon Objectiveによると、廃棄される衣類の57%が埋め立て処分されています。さらに、「サプライチェーン内のすべての素材のうち35%が、衣類や製品が消費者に届く前に廃棄物となっている」とのことです。

代替素材の利用を拡大することで、ファッション分野の廃棄物量を削減できる可能性があるほか、他産業の余剰素材を活用することにもつながります。

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