世界の首脳がパリに集まり、 COP21気候変動交渉が行われる中、新たな研究によって地球温暖化をめぐる危機感が一層高まった。世界気象機関(WMO)によると、 2015年の世界平均気温は観測史上最も暖かい年になる見通しだ。
WMOの推計は、今年1月から10月までのデータに基づくもので、2015年の世界の平均地表気温は、1961~1990年の平均である14°Cより0.73°C高く、産業革命前の1880~1889年の期間と比べると実に1°C高いことを示している。
WMOのミシェル・ジャロー事務総長によれば、この気温上昇の多くは人間の活動と関連づけられる。「大気中の温室効果ガス濃度は新たな最高値に達し、北半球では3か月の世界平均の二酸化炭素濃度が初めて400ppm(百万分の400)の壁を超えた」と彼は述べた。
出典: 世界気象機関
今年の気温上昇には、すでに世界の気象パターンを大きく乱している強力なエルニーニョ現象も加わっている。WMOによると、今年のエルニーニョ現象により、中米やカリブ海地域の広い地域で平年を下回る降雨量が記録されており、ブラジルは干ばつによって深刻な被害を受けている。一方、ペルーやアルゼンチンなどの国々は、大雨と洪水に見舞われている。
しかし、地球の気温上昇に関して最も懸念されるのは、依然として人間の活動である。ジャロー氏はこう述べている。「温室効果ガスの排出は気候変動の原因となっているが、抑制することは可能だ。われわれには行動するための知識と手段があり、選択肢もある。将来の世代にはその選択肢がない。」
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著者:マレー・ニコルは世界経済フォーラムのデジタルプロジェクトリーダーである
画像:2006年7月26日、イングランド南部のジェラーズ・クロスにあるウエスト・コモンで、干上がった地面の上に立つ男性。REUTERS/Toby Melville



