「今日は北西部で概ね曇りとなりますが、気候変動により洪水が極端になるリスクは中程度です…」
これは未来の天気予報でしょうか?
EUの地球観測プログラムである「コペルニクス」が新たなサービスを展開するのに伴い、予報官は近いうちに、気候変動の影響に関する情報を予報に加えるようになるかもしれません。
現在、同サービスは、その気候変動情報サービス(コペルニクス気候変動サービス、C3S)のパイロット運用を担う企業を募集しています。その目的は、極端な気象現象とそれが気候変動とどのように関係しているかに関する情報を活用して一般の認知度を高め、気象機関やメディアを通じて届けることです。

このサービスは、法務、医療、保険などの分野を含め、気候変動が社会に及ぼす影響に関心を持つ、さまざまな政府間組織や企業にも提供される予定です。
C3Sは、世界気候研究計画の科学的知見を活用し、科学者、コンサルタント、計画立案者、政策立案者に気候データと情報を提供します。
リアルタイムで見る気候変動
人間活動と極端な気象現象を直接結びつけることは、難しく、発展途上の科学分野です。しかし両者を結びつけることで、科学者は気候変動をより身近に感じられるようになり、洪水、干ばつ、熱波に影響を与える自らの役割について、一般の人々の認識が高まることを期待しています。

気候科学のウェブサイトであるCarbon Briefが、この分野の研究を最近分析したところ、極端な気象現象の3分の2超が、人間の活動によって発生しやすくなる、または深刻化していると結論づけられました。
「ワールド・ウェザー・アトリビューション」イニシアチブは、オックスフォード大学の環境気候変動研究所、オランダ王立気象研究所、赤十字・赤新月気候センターによる連携事業であり、世界各地の気象に対する気候変動の影響を、発生と同時に分析することを目指しています。
同イニシアチブが最近行った、現在の極端な熱波に関する分析では、例えばフランスにおいて、気候変動により高温の発生確率と深刻度が少なくとも5倍に高まったことが示されています。同国の観測史上最高気温記録は6月末に更新され、気温計は45.9°Cを記録しました。





