森林を守ることで、森林に守られる

A general view of the harvested forest on Vistula Spit near Skowronki, Poland February 20, 2019. Picture taken February 20, 2019. Agencja Gazeta/Michal Ryniak via REUTERS ATTENTION EDITORS - THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY. POLAND OUT. - RC16A6CDDF80
We need greater forest literacy to understand the importance of trees for our planet.Image: REUTERS
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森林が重要であることには、ほとんどの人が同意するでしょう。しかし、その理由を正確に説明するよう求められると、多くの人があいまいな答えしか返せないはずです。おそらく紙や、木が空気を浄化することを挙げる人が大半でしょうが、森林が持つ数多くの重要な恩恵については、ほとんど知られていません。

貧困や飢餓への対策から、気候変動の緩和、生物多様性の保全に至るまで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成や、地球上における私たちの存在にとって不可欠な森林や樹木の好影響も、広くは知られていません。

こうした知識の欠如は、おそらく驚くことではありません。現在、地球上の人口の半数以上が町や都市に住んでおり、2050年までにその割合は70%に上昇すると予想されています。世界の人口は、自然から次第に切り離されつつあり、森林とその恩恵に対する認識と理解が不足しています。

Image: Statista

世界の森林に残された時間は限られており、その総面積は日に日に減少しています。森林伐採を止め、森林を持続可能な形で管理し、劣化した森林を回復させ、世界の森林面積を増やすことによって、地球とそこに暮らす人々に及ぶ深刻な悪影響を回避できる可能性があります。しかし、これを実現するためには、まず若い世代から高齢者まで、そして今日の意思決定者から明日の意思決定者まで、人々の意識を高める必要があります。そのためには、教育が重要な役割を果たす必要があります。

こうした理由から、今年の国際森林デーのテーマは「森林と教育」に定められました。私たちは、森林に関するリテラシーを高める文化的転換を必要としており、森林教育に投資する必要があります。

森林を健全に保ち、維持することは私たちの未来にとって極めて重要であり、今日の子どもたちに持続可能な利用と保全への意識を育むことは、明日の若い大人たちが環境について責任ある判断を下すことにつながります。幼い頃から人々の生活に森林を取り入れることで、子どもたちは森林が果たす重要な役割をより深く理解し、将来の世代のために天然資源を守ることができるようになります。

幼い頃から子どもたちの森林に対する理解と意識を育むことで、国連食糧農業機関(FAO)と森林に関する協力パートナーシップ(CPF)の参加パートナーは、大きな違いを生み出せると考えています。取り組みは、子どもたちを森林に連れて行き、そこに何があるのかを発見させるという比較的簡単な一歩から始めることができます。森林を一度も見たことがない子どもたちにとって、森林とそれがもたらす多くの恩恵について学ぶことは、人生を変えるような体験となり得ます。

しかし、より深い知識に到達するためには、子どもたちは時折森林を訪れるだけでは不十分です。教材を使った指導が必要です。いくつかの国では、森林が子どもたちに教えられることの大きさや、森林を一般的なカリキュラムに組み込むことの重要性が、今や広く認識されつつあります。1950年代以降スカンジナビアで普及している「森の学校」は、保護者が子どもたちにスマートフォンを置かせ、森林環境の中で遊びながら学ばせようとする動きとともに、世界各地で設立されつつあります。

人はつながりを感じるものを大切にし、大切にするものを価値あるものと考え、それを守るために行動します。

しかし、それは若者だけの話にとどまりません。森林を管理し、保全するためには、高度な資格を持つ専門家も必要です。林業プログラムや農村部の職業学校における教育の水準を確保し、21世紀に林業セクターが直面する複雑な課題や機会に、専門家が対処できるようにしなければなりません。こうした課題や機会は、各分野や地域を横断するものとなるでしょう。

あえて言われるまでもないことですが、私たちは森林を大切にしなければなりません。森林が美しいからというだけではありません。森林が私たちをより健康で幸せにするという研究結果があるからというだけでもありません。私たちが森林を大切にすべきなのは、森林が私たちを守ってくれるからです。森林なしに私たちは生きていけないのですから、森林を愛し、大切にすることを学ぶことは、生涯学習の第一歩です。子どもたちがこの旅に踏み出し、将来の世代も同じように行動できるよう、私たちは取り組まなければなりません。

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