環境関連のニュースに少しでも目を向けてきた人なら――あるいは、少なくともエレン・ペイジのドキュメンタリーを見た人なら――ミツバチが10年以上にわたり大量に死んでいることを、すでに知っているだろう。
科学者たちは、「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる一連の症状には、汚染からウイルスまで、さまざまな原因があると考えている。しかし、木曜日に学術誌に掲載された論文によると、『Scientific Reports』ありふれたキノコの抽出物がミツバチのさまざまな苦境を和らげ、世界中で個体数を増やす助けにさえなる可能性がある。
身近な菌類
『Mother Jones』 がこの研究の背景を紹介している。数十年前、ワシントン州の菌類学者ポール・スタメッツは、庭のキノコにできた水滴にミツバチが引き寄せられているようだと気づいた。
蜂群崩壊症候群が広がった後、スタメッツは人間に対する菌類の抗ウイルス作用について読んでいた。なぜか――本人の思考の経緯は『Mother Jones』の記事でも曖昧だ――庭にいるミツバチがキノコの水によって健康上の恩恵を受けているのではないかと考え始めた。
キノコの煮出し汁
自分の推測を確かめるため、スタメッツはワシントン州立大学の同僚たちと実験を行った。ミツバチに糖分を加えたキノコの煮出し汁を与えたところ、蜂群崩壊症候群に関連する2種類のウイルスへの抵抗力が高まった。一方、砂糖水だけを飲んだミツバチは、両方のウイルスに苦しんだという。
メディアの報道ではキノコの煮出し汁を「ワクチン」と呼んでいるが、スタメッツは『Mother Jones』に対し、菌類の栄養素が花粉を運ぶ昆虫の免疫系を強化するのではないかと考えていると語った。これは、特定の病気に対する免疫を体につける実際のワクチンとは異なる。
実験の再現には他の研究者による検証が必要だが、目覚ましい結果はミツバチの未来に新たな希望をもたらした。





