あなたのコートにも、まもなく独自のパスポートが発行されるかもしれません

Sweaters are seen on a rack at H&M on Thanksgiving Day in New York November 28, 2013. REUTERS/Eric Thayer
Fast fashion needs a radical change. Can it be done?Image: REUTERS/Eric Thayer
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身にまとう服は、その人のことを多くを物語ります。服は個性を大きく引き立てることもありますが、服そのものが独自のアイデンティティを持っていたらどうでしょうか?

おかしな話に聞こえるでしょうか? しかし、テクノロジーに注目する環境活動家のグループの思惑どおりに進めば、すべての服がまもなく独自のデジタルアイデンティティを持つようになるかもしれません。その究極の目的は、ファッション業界の廃棄物を減らすことです。

「繊維のリサイクルにおける最大の障壁の一つは、素材の透明性の欠如です」と、ナターシャ・フランク氏は語ります。同氏はEon社およびCircularIDシステムを支えるConnect Fashion Initiative(コネクト・ファッション・イニシアチブ)の創設者兼CEOです。「衣服の素材がわからなければ、リサイクルすることはできません」

循環型経済モデルは、ファッションが環境への影響を減らす助けになりうる。Image: Connect Fashion Global Initiative

このグローバルイニシアチブは、H&M、ターゲット、マイクロソフトといった大手パートナーの支持を受けており、ファッション業界がより持続可能になるよう、循環型経済モデルに取り組んでいます。

すべてのアイテムには、ブランド、価格、リサイクル方法、染色工程の詳細を含む「出生証明書」が付与されるとともに、ライフサイクル全体を追跡できる「パスポート」が備わります。

アイテムがどのように作られ、現在どこにあるかについての透明性が高まることで、そのアイテムの真正性を確認したうえで、レンタル、シェア、再販売などを通じて他の所有者へ譲渡したり、修理したり、リサイクルしたりする可能性も高まります。

ファストファッション

ファストファッションの弊害ファストファッションは広く知られています。約1,500億点の衣類が製造されており、その大半は埋め立て処分されています。これは環境にとって有害であるだけでなく、社会にも悪影響を及ぼすことがよくあります。

ジーンズ1本を製造する際に排出される温室効果ガスは、車を80マイル以上走行させた場合に排出される量と同じです。また、衣料品の労働者、主に女性は、人間らしく生活するために必要な額よりもはるかに少ない賃金で働くことがしばしばあります。

業界の多くが抜本的な変革が必要であると認識していますが、それを実現するのは容易ではありません。従来のファッションビジネスモデルは、衣類の使用期間を最大限に延ばすことや、リサイクルや再利用を目的として築かれたものではないからです。

循環型経済の推進は、世界経済フォーラムの活動の重要な柱であり、同フォーラムはエレン・マッカーサー財団と長年協力し、あらゆる産業分野において移行を加速させ、廃棄物を削減する取り組みを進めてきました。

衣類にデジタルパスポートを付与することは、リサイクルに役立つでしょうか?Image: Connect Fashion Global Initiative

こうした動きは、第4次産業革命やブロックチェーンなどの技術が、循環型経済への道筋を描く助けになりうることも示しています。

ブロックチェーンには、ファッションビジネスを変革する可能性があると『Vogue』誌は指摘しています。サプライチェーンにおける透明性を高め、真正性を証明しやすくし、労働者の福利を守る一助となるということです。

衣類業界は毎秒ごみ収集車一台分の衣類を廃棄しているため、変化は遅かれ早かれ必要になるかもしれません。

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