世界では、毎日22億5,000万杯を超えるコーヒーが飲まれている。これだけの量を抽出すると、50万メトリックトンもの使用済みコーヒーかすが英国だけで発生する。世界全体では、この廃棄物の600万トン超が埋め立て処分されている。
スコットランドの大学に通いながらコーヒーショップで働いていたファーガス・ムーアとスコット・ケネディは、廃棄物の規模を目の当たりにした。そこで2人は、Revive Ecoを設立した。グラスゴーを拠点とする同社は、2人が「資源の壊滅的な浪費」と呼ぶ状況を終わらせることを目指している。
2人はすでに土壌改良製品を開発しており、現在はコーヒー廃棄物から油を抽出している。その品質は市販の代替品に匹敵すると、2人は述べている。
ムーアとケネディが開発に取り組む製品の一つが、持続可能なパーム油代替品だ。環境に配慮したこの油は、食品、飲料、化粧品、医薬品への応用が期待できるという。
パーム油は、熱帯雨林の破壊を引き起こしているとして非難されてきた。グリーンピースによると、世界的な需要の高まりを受け、パーム油農園を造成するため、インドネシアの熱帯雨林では25秒ごとにサッカー場1面分の森林が伐採されている。
Revive Ecoはすでに数々の賞を受賞しており、創業者たちは「スコットランド最優秀若手起業家の称号も得た。2人は、賞金総額100万ドルの社会的スタートアップ賞「2019年Chivas Venture」の最終候補にも選ばれた。
「私たちにとっての成功とは、同じ志を持つ人々が、より循環型の暮らし方を目指して力を合わせ、より環境に優しい未来を築くことです」とケネディは言う。「私たちはコーヒー業界を永遠に変えつつあります。」
世界経済フォーラムの循環型経済加速プラットフォーム(PACE)に向けてエレン・マッカーサー財団が作成した報告書によると、世界の都市は年間2兆7,000億ドル相当の便益を生み出せるという。2050年までに食の循環型経済を実現した場合の試算だ。
報告書は、「限りある資源を採取し、浪費と汚染を招き、自然のシステムを損なう現代の食料生産の『直線型』のあり方」を終わらせるよう求めている。
Revive Ecoはスコットランドのリサイクル系スタートアップCaudaと提携し、スコットランド各地のカフェ、レストラン、オフィスからコーヒー廃棄物を回収する仕組みを整えている。
ムーアとスコットによると、同社の事業は埋め立て処分によるCO2排出量を削減するとともに、持続可能な天然油の主要な供給源となる。





