この鳥は私たちの目の前で新種へと進化した

Avocet birds fly over the Hula Nature Park in northern Israel November 22, 2017. Picture taken November 22, 2017. REUTERS/Ammar Awad - RC11D7F98D00
“Big Bird” proved to researchers that the evolution of a new species is possible in just two generations.Image: REUTERS/Ammar Awad
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要点

数十年にわたる研究により、進化はわずか2世代で起こり得ることが示された。新種「ビッグバード」でこれが明らかになった。

ガラパゴス諸島で生まれた新種

ガラパゴス諸島の人里離れた島で、研究者たちから「ビッグバード」と呼ばれる鳥が、進化の驚くべき可能性を科学者たちに示した。学術誌Scienceに掲載された報告で、 プリンストン大学とウプサラ大学の研究者たちは、ビッグバードがわずか2世代でどのように新種として現れたかを明らかにした。

この研究は、ガラパゴス諸島に生息するダーウィンフィンチの調査から生まれた。この場所は他に類を見ないほど隔絶されているため、研究者たちは、まるで自然の力が目の前で展開するのを見守るように、進化をほぼ「閉じた環境」で観察できる。B・ローズマリー・グラントとピーター・グラントのプリンストン大学の科学者2人は、ダフネ・メジャー島で40年にわたり、この進化を直接観察した。

「この研究の新しさは、野生で新種が誕生する過程を追えることです」と、生態学・進化生物学の名誉教授で上級研究生物学者のB・ローズマリー・グラントは述べた。「ダフネ・メジャー島での研究を通じて、異なる種に属する2羽がつがいになる様子を観察し、その後に何が起きたかを追うことで、種分化がどのように起こるのかを確かめることができました。」

Image: Futurism

すべては1981年に始まった。グラント夫妻の大学院生の1人が、ダフネ・メジャー島に生息する在来の3種に比べ、体もくちばしもずっと大きく、さえずりも少し異なる雄の鳥に気づいたのだ。「海の向こうから飛んでくるところは見ませんでしたが、到着して間もなく気づきました。他の鳥とはあまりに違っていたので、ダフネ・メジャー島で卵からかえったのではないと分かりました」と、動物学および生態学・進化生物学の名誉教授であるピーター・グラントは語った。

異なる鳥

血液とDNAのサンプルから、研究者たちは、この見慣れない新しい鳥が実は大型のサボテンフィンチであり、Geospiza conirostrisという種であることを突き止めた。ダフネ・メジャー島から100km(62.14マイル)以上離れたエスパニョーラ島に生息する種だ。「ビッグバード」は在来のミディアム・グラウンドフィンチ、Geospiz fortisとつがいになり、「ビッグバード」のまったく新しい系統を生み出した。サボテンフィンチは故郷までの長い距離を飛んで戻れなかったため、自分と同種の相手ではなく、ダフネ・メジャー島に生息する鳥の種から相手を選ばざるを得なかった。

この研究に参加した研究者たちは、こうした驚くほど速い進化は生殖的隔離によって可能になったと指摘している。生殖的隔離は、別々の2種が交配して新種が生まれる際の重要な段階である。

これまでは、新種の進化には非常に長い時間がかかると広く考えられていた。しかし、この隔絶された諸島がもたらす独特の状況と環境によって、「ビッグバード」は、新種の進化がわずか2世代で起こり得ることを研究者たちに示した。

汚染や気候変動が続くなか、研究者たちは、私たちが思いもよらない時や場所で進化が起こり得ることを見いだしている。「ビッグバード」のような自然界の異例な事例に加えて、人間の活動が進化を大きく促すことも次第に明らかになっている。大気中に放出するものから、都市環境を広げる方法まで、世界中の動物が適応し、実際に進化している。

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