観光客に環境を傷つけないと誓わせる国

An aerial view of islands in Palau in this undated photo. Palau, a nation of sparsely populated Pacific islands surrounded by turquoise waters teeming with fish and giant clams, is so obscure most people must scour a map to find it. But with a crop of high-end resorts coming up, the islands may soon become a luxury tourist hotspot. To match Reuters Life! PALAU-TRAVEL/ REUTERS/Jackson Henry (PALAU SOCIETY TRAVEL) FOR EDITORIAL USE ONLY. NOT FOR SALE FOR MARKETING OR ADVERTISING CAMPAIGNS
Palau is making tourists sign a conservation pledge in order to make tourism to the island sustainable.Image: REUTERS/Jackson Henry
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世界各地で観光産業が活況を呈していますが、観光客の増加に伴い、新たな懸念も生じています。多くの観光地が、観光客の突然の流入に対応しきれずにいます。その一つが、天然の石灰岩島と火山島からなる200の島々にまたがる群島国、パラオです。日本とオーストラリアの間の太平洋に位置するこれらの小さな島々には、手つかずのビーチや森林が広がっています。

この国では観光客数が急増し、現在では毎年16万人を超える訪問者を受け入れています。他の観光地と比べれば、それほど多くないように聞こえるかもしれません。しかし、島々の住民2万人の8倍にあたります。世界で13番目に小さな国であるパラオでは、観光の影響があらゆる面に及んでいます。

訪問者の増加によって環境が損なわれたことを受け、この国は世界初の自然保護誓約を作成しました。この誓約はすべての訪問者のパスポートに押印され、入国が許可される前に署名しなければなりません。

Image: Green Matters

誓約文は次のとおりです。「パラオの子どもたちへ。私は皆さんの客人として、この美しく唯一無二の島の故郷を保全し、守ることを誓います。足取りは軽く、親切に行動し、思慮深く探訪します。与えられていないものは取りません。私を傷つけないものを傷つけません。私が残す足跡は、波に洗い流されるものだけです。」

パラオは、初めての国として、このような誓約を自然環境保護のための法律に盛り込むべく、移民政策を変更しました。この誓約は、パラオの指導者たちが定めた一時停止措置で、天然資源の過剰消費や破壊を止めるパラオの伝統「BUL」に基づいています。

ローラ・クラーク氏は、パラオ・レガシー・プロジェクトの共同創設者です。彼女は、この誓約について、「次世代のためにパラオを守るうえで、自分たちが果たす重要な役割を訪問者に理解してもらう助けになります。多くの訪問者は、自分たちの行動が及ぼす深刻な影響や、支援のために何ができるのかさえ知りません。パラオ・レガシー・プロジェクトのチームは、すべての訪問者に理解してもらえる形で、こうした大切なメッセージを伝えるために結成されました」と説明しています。

この取り組みは観光客による環境への被害を最小限に抑える必要から始まりましたが、地元の人々も誓約をしています。パラオの子どもたちには、環境への意識と保全の価値観を育む新しい教育課程が提供されます。地元の成人は、環境に対する責任を学ぶプログラムを利用できます。とりわけ観光業界が中心となり、訪問者が責任ある方法で地域を楽しむ方法を学べるよう支援します。連帯の意思を示すため、エコツーリズムを支援したい人は、オンラインで誓約に署名できます。パラオまで足を運ぶ必要はありません。

当局は、この政策が国の環境保全に役立ち、観光に関連する生態系への懸念に注目を集めることを期待しています。新法に違反した場合、最高100万米ドルの罰金が科されます。パラオのトミー・E・レンゲサウ・ジュニア大統領は、この誓約を推進した中心人物の一人で、次のように述べました。「人間が地球環境に及ぼす影響は、今日の世界が直面する最大の課題の一つです。小国である私たちは、こうした行動の影響を身にしみて感じています。パラオ誓約が、今の世代が次の世代に対して負う責任について、世界の意識を高めることを願っています。」

この新しい政策は世界中の注目を集めていますが、パラオにとって初めての大きな環境保全の取り組みではありません。パラオは、底引き網漁を禁止し、サメの保護区を設けた最初の国でもあります。パラオの国立海洋保護区はカリフォルニア州とほぼ同じ広さで、石油掘削と商業漁業を禁止しています。世界の他の国々も、近いうちにこの小さな国にならい、環境を守るための同様の措置を講じることを願います。

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