世界初のカーボンネガティブ国家

A general view of the snow-covered Bhutanese capital Thimpu January 24, 2008. Bhutan will hold its first ever general election on March 24, the Election Commission said last week. REUTERS/Sonam Wangdi (BHUTAN)
Bhutan is the greenest country in the world as it is beginning to remove CO2 from the atmosphere.Image: REUTERS/Sonam Wangdi
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企業や研究者、科学者、起業家が産業やシステムのカーボンニュートラル化に取り組むなか、東ヒマラヤの小国ブータンはその先を行っています。世界初にして唯一のカーボンネガティブ国家です。

カーボンニュートラルだけでも立派ですが、カーボンネガティブ、つまり、ある主体が自ら排出する責任を負う量を上回るCO2を大気中から除去することは、とりわけこのような小国ではほとんど前例がありません。どうやって実現しているのでしょうか。

その取り組みは、国のトップから始まりました。国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクは、「国民総幸福量」と呼ばれる指標を考案しました。これは、ブータンを世界で最も幸福な国の一つにする取り組みの一環でした。その目標を達成する一方で、国を同時に最も環境に優しい国にもしました。この指標の4つの柱には、持続可能な開発、環境保護、文化の保全、良い統治が含まれています。幸福な国と健全な環境を実現するための方針です。

「先見性のある歴代君主は、良い統治の枠組みのもと、経済成長と社会開発、環境の持続可能性、文化の保全のバランスを慎重に取りながら、国の発展にたゆまず取り組んできました」と、ブータンのツェリン・トブゲー首相は2016年のTEDトークで語りました。

ブータンの環境政策の一つに、国土の60%を森林として維持・保護することを定めた憲法上の規定があります。現在、国土の72%が森林で、さらに木材の輸出を禁止しています。ブータンは、管理された環境負荷の小さい観光のみを認めることでも、森林を維持しています。観光には、すべての訪問者に持続可能な開発費を課す仕組みも含まれます。さらに、1時間あたりの植樹本数で世界記録を樹立しています。

こうした森林が、ブータンを実質的な炭素吸収源にしています。「Proudly Carbon Neutral」によると、ブータンの年間炭素排出量は約150万トンですが、森林は600万トンを超える量を吸収しています。Proudly Carbon Neutral。しかし、取り組みはそこで終わりません。ブータンは、温室効果ガスの実質排出ゼロと2030年までの廃棄物ゼロ、さらに食料生産の100%有機化を2020年までに達成することを目指しています。

「人口と国土の比率を見ると、ブータンはスイスとほぼ同じ広さで、人口はその10分の1です」と、刊行予定の『ブータン・ブラッド旅行ガイド』の著者エリン・レヴィは、ナショナル ジオグラフィックに語りました。「ブータンの開発はゆっくりと進みました。最初の道路ができたのは1960年代で、そのため自動車が普及するのも非常に遅かったのです」

しかし、自動車が増えるとしても、電気自動車になるでしょう。ブータン政府は日産と提携し、まず数百台、その後すぐに数千台の電気自動車を国内に供給する予定です。トブゲー首相は、最終的に国内のすべての車両を電気自動車にしたいと考えています。また、ブータンは再生可能エネルギーの比率を高める一方で、水力発電への依存を減らす とともに、冬季の電力輸入も抑えたいと考えています。現在、風力、バイオガス、太陽光の活用を検討しています。

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