ビールはいかがですか?6本パックを手に取るなら、少し立ち止まって包装に目を向けてみてください。
毎年約10万頭の海洋生物が、海洋プラスチックごみに絡まって命を落としているとWWFは指摘している。飲料パックをまとめるプラスチック製のリングが原因となることもある。
しかし、朗報もある。すでに代替策が登場している。
バルセロナに本拠を置く世界的ビール醸造会社エストレージャ・ダムは、100%生分解性の天然繊維製段ボール製6本パックホルダーの試験を行っている。成功した場合は、事業展開する85か国すべてでこれを採用し、8,900万個のプラスチック製パックリングを削減する計画だ。
海洋の命を守る
同社によると、この新たな包装により、年間260トン以上のプラスチックごみを削減できる見込みだ。また、この問題の解決策を模索しているのは同社だけではない。
カールスバーグは昨年、複数本パックを接着することで、1パックあたりのプラスチック使用量を75%以上削減すると発表した。さらに米国では、フロリダ州のSaltwater Breweryが、醸造副産物から作られた生分解性のEco Six Pack Rings(エコ・シックスパック・リング)を使用している。同製品を製造する企業によると、この素材は野生生物の胃に入っても無害だという。
メキシコのビールブランドCoronaも、Eco Six Pack Ringsを使用している。また、世界的な飲料グループAB InBevは、5年以内にすべての包装材を返却可能なものにするか、大部分を再生材料から作ることを目指していると表明している。
緊急の行動
世界経済フォーラムの報告書The New Plastics Economy(新しいプラスチック経済)によると、少なくとも年間800万トンのプラスチックが海に流入している。緊急かつ集団的な行動が取られない限り、2050年には重量ベースで、海の魚よりもプラスチックの方が多くなるとされている。
フォーラムの報告書によると、ほとんどのプラスチック包装は一度しか使用されない。プラスチック包装材の価値の95%は、短い最初の使用サイクルの後に経済から失われており、その価値は年間800億~1,200億ドルに相当する。








