スイス人キュレーターのクラウス・リットマン氏は、気候変動と森林破壊について訴えるため、オーストリア南部のサッカースタジアムを森に変えた。
カリンテリア州の州都クラーゲンフルトにある収容人数3万2,000人のヴェルターゼー・スタジアムは、通常は2部リーグのSKオーストリア・クラーゲンフルトの本拠地となっている。しかし、同クラブはピッチに300本の木を植えるため、近隣の競技場へ一時的に移転した。

リットマン氏のアート作品「For Forest: The Unending Attraction of Nature(森のために:自然の尽きることのない魅力)」は、来場者に、木々がスタジアムのような指定された区域内にしか存在しない未来を想像するよう促している。
この展示の着想は、オーストリアのアーティスト、マックス・ペイントナーが1970年代に描いた、木々を眺める観客の絵から得られた。そこには、「もし森が、展示される物にすぎなくなったらどうなるだろうか」という問いが込められている。
木々は、完全に成長したものも含め、重さ最大6トンに達するもので、苗床で育てられた。ハンノキ、ヤマナラシ、カバノキ、オークなど、中央ヨーロッパの森林に見られる樹種である。
「For Forest」は10月下旬に閉幕する予定で、その後、木々は近くの別の場所へ移植され、SKオーストリア・クラーゲンフルトのチームはホームグラウンドに戻る予定だ。





