Zero Mass Waterは、空気中から水を取り出してろ過し、家庭の蛇口に届けるソーラーパネルを製造している。
ビル・ゲイツ氏とジェフ・ベゾス氏が主導する10億ドルの基金から支援を受けるこのスタートアップは最近、水質を監視できる新しいセンサーを開発した。
同社は、自社の技術が世界的な水危機の解決に役立つと考えている。この危機により、20億人以上が家庭で安全な飲料水を利用できない状態にある。
世界的な水危機は、ミシガン州フリントの家庭から東京やサンパウロのような巨大都市まで、世界各地の地域社会に大きな被害をもたらしている。
国連の推計によると、21億人が家庭で安全な飲料水を利用できずに暮らしている。これは健康に深刻な影響を及ぼす状況であり、経済的な繁栄を妨げる可能性もある。
清潔な水を利用できる人々は、貧困から抜け出し、病気を防ぎ、教育を受けられる可能性が高まる。
危機が深刻化するなか、多くの億万長者投資家やテクノロジー企業が解決への取り組みに加わろうとしている。9月には、ビル・ゲイツ氏、ジェフ・ベゾス氏ら投資家が主導する10億ドルの基金が、取り組みへの資金提供を支援した。その相手は、Zero Mass Waterという、ソーラーパネルで安全な飲料水を取り出すスタートアップだ。
Sourceとして知られるパネル群は、太陽光を利用して空気中の水蒸気から水を集める。集めた水蒸気は殺菌されて液体になり、家庭の蛇口につながる貯水タンクに蓄えられる。
価格は2,000ドル(設置費用として約500ドルが別途必要)で、Sourceは1日あたり約2~5リットルの水を供給できる。これは最大で水のボトル10本分に相当する。
2015年の製品発売以来、Zero Mass Waterはパネルを18カ国に設置してきた。レバノンの孤児院から、カリフォルニア州の数百万ドル相当の豪邸まで、設置先はさまざまだ。製品はオンラインで注文できるが、Zero Mass Waterは開発業者、地方自治体、非営利団体とも協力し、危機にさらされている地域社会にSourceを届けている。
今週初め、このスタートアップは、顧客が飲料水の水質と安全性を監視できる新しいセンサーを発表した。データは日次レポートにまとめられ、Zero Mass Waterのアプリで確認できる。

米国環境保護庁(EPA)でさえ、水が安全に飲めるかどうかを確実には判断できない時代には、リアルタイムのデータを得ることが極めて重要だ。
水質を心配する人々は、多くの場合、ペットボトルの水を買うようになる。これは環境に悪いだけでなく、水道水を飲むことと比べて、それほど安全性が高いわけでもない。
米国疾病予防管理センターによると、米国では「ボトル入り飲料水の水質データを連邦機関や一般に報告する義務はない」。ラベルに「精製水」と表示されたボトルでさえ、さまざまな方法で処理されている可能性がある。
「ビジネス・インサイダーのインタビューで、著名な浄水活動家のエリン・ブロコビッチ氏は、水道水やボトル入り飲料水の安全性を判断する際には「自分自身の常識を働かせる」よう消費者に助言した。
「水については、ただ何となく見て、だいたい透明なら飲んでしまいます」と、材料科学者でZero Mass WaterのCEOを務めるコーディ・フリーゼン氏は語った。「人々は、さらなる安心を得る方法を探しています。」

ボトル入り飲料水の費用は、長い時間のうちにかさむこともある。Sourceのパネル群を導入した顧客は、ペットボトルの水を買う人々より、最終的に支出が大幅に少なくなるとフリーゼン氏は語った。
同氏はまた、解決策はカウンタートップ型の浄水器を購入するほど単純ではないとも述べた。こうした装置は水の味を改善することはあっても、鉛やヒ素などの有害物質を除去できるものはほとんどないという。
Sourceのパネルは耐用年数もはるかに長く、約20年に及ぶ。
こうした理由から、フリーゼン氏は自社の技術を、モロッコ、エジプト、インドの貧困地域を含む世界各地の水危機に対する解決策と捉えている。
鉛製の水道管を交換したり、水洗トイレを普及させたりする代わりに、Zero Mass Waterは、すぐに水を利用できない人々に安全な飲料水を届けるという差し迫った課題に取り組んでいる。
「最も乾燥した砂漠から最も湿潤なジャングルまで、インフラがなくても世界のどこでも水を完璧な状態にできると想像してみてください」とフリーゼン氏は語った。「[当社の]センサーによって、水が安全だと把握するための仕組みを完結させようとしています。」





