海を守るために避けたい「ステルス・マイクロプラスチック」10種

Rubbish is pictured at Bica beach, on the banks of the Guanabara Bay, with the Sugar Loaf mountain in background, 500 days ahead the Rio 2016 Olympic Games in Rio de Janeiro March 24, 2015. As part of its Olympic bid, Rio promised to clean up 80 percent of the bay for the games. But local government officials have already admitted that a cleanup by 2016 is not achievable. Despite millions of dollars of investment over the years, the bay still stinks of sewage. Sailors who visited the city for test events complained of a floating sofa and a dead dog in the water. To match OLYMPICS-BRAZIL/RUBBISH REUTERS/Ricardo Moraes
Microbeads are among the most familiar sources of tiny plastic pollution.Image: REUTERS/Ricardo Moraes
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テリーザ・メイ氏の新たな環境計画は、プラスチックごみ削減に向けた意欲的な目標を掲げています。しかし、目標が骨抜きになる余地は大きく残されています。目標の一つは、あらゆる「回避可能な」プラスチックごみをなくすことですが、「回避可能」をどう定義するかは明らかではありません。イングランドのすべての事業者に5ペンスのレジ袋有料化を適用するなど、具体策もいくつか始まっています。また、微小なプラスチック粒子の拡散に対処するため、政府は最近、パーソナルケア製品に含まれるマイクロビーズの禁止を発表しました。

しかし、こうした対策を世界中で実施したとしても、環境中の「マイクロプラスチック」を実際になくすことはできません。

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問題は、あらゆるプラスチックがいずれ微小になることです。そして、大きさにかかわらず環境中に残り続けます。海では、最も大きくて丈夫なプラスチック片でさえ、波や日光によって砕かれ、劣化します。やがて幅5ミリ未満、つまりアリほどの大きさになると、「二次マイクロプラスチック」に分類されます。飲料ボトルや漁具、使い捨てカトラリーなどから生じるこの種のプラスチックは、歯磨き粉に含まれるマイクロビーズのように、最初から小さな状態で作られた「一次マイクロプラスチック」よりも、はるかに多く存在します。

微小なプラスチック汚染の原因としてよく知られているのはマイクロビーズですが、日常的に使われる製品には、あまり知られていないマイクロプラスチックの発生源もあります。これらを「ステルス・マイクロプラスチック」と呼び、次のようなものがあります。

1. タイヤ

タイヤはゴムと約60%のプラスチック(スチレン・ブタジエン)でできています。走行時の摩擦や圧力、熱によってタイヤは摩耗し、英国だけで平均して年間約6万3,000トンのプラスチック粉じんが発生すると推定されています。大気中に舞い上がった粉じんは、世界保健機関(WHO)が早期死亡の原因と指摘する大気質の悪化につながる可能性があります。

排水溝や河川、海に流れ込むと、ムール貝などの濾過摂食生物に取り込まれ、人間の食物連鎖に入るおそれがあります。業界はゴムの木由来の天然ラテックスに戻すこともできますが、それにも環境コストが伴います。ゴム農園の拡大はすでに、東南アジアの絶滅危惧種に「壊滅的」な影響を与えています。

2. 合成繊維の衣類

アクリル、ポリエステル、ポリアミド、スパンデックス、ナイロン製のアウトドア用品、レギンス、フリース、セーターは、洗濯のたびに最大70万本のマイクロファイバーを放出します。水中に入ったマイクロファイバーは濾過で取り除くのが難しく、多くの国で水道水から見つかっていることが研究で示されています。

米国では、検査したサンプルの94%から繊維が検出されました。摩擦や乾燥機の糸くずなどによって空気中に漂った繊維は、粉じんとなって降り積もり、吸い込まれる可能性があります。また、繊維に含まれる有害物質は肺を通じて吸収されると考えられています。環境中では、魚などの動物が、餌よりも好んでこれらを食べることもあります。解決策は、すべての洗濯機にフィルターを取り付け、天然繊維を選ぶことです。

3. テニスボール

表面の毛羽立った層はPET(ポリエチレンテレフタレート)製です。これはプラスチック製の牛乳ボトルにも使われている素材です。タイヤと同じように、使用によってプラスチックが摩耗し、粉じんになります。

4. 洗濯用・食器洗い機用のポッド/タブレット

研磨剤入りの洗剤や消毒剤には、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのマイクロプラスチックが含まれているものがあります。これらは化粧品で禁止されたものと同じビーズです。ココナッツの殻を粉砕したものなど、天然素材を使うほうがよいでしょう。

5. たばこの吸い殻

フィルターは、自然分解しないプラスチックである酢酸セルロースでできています。マイクロファイバーを放出することがあり、使用後にはニコチンを含む高濃度の有害物質が出ます。たばこの吸い殻は海洋を深刻に汚染しており、海岸清掃で最も多く回収されるごみです。

6. グリッター

幼稚園の工作でおなじみのグリッターの多くは、PETまたはポリ塩化ビニルフィルム(PVC)でできており、処分が非常に困難です。代わりに、ユーカリの木から作られた、生分解性のセルロースフィルム製グリッターを選ぶこともできます。

7. ウェットティッシュ

ベビー用、手拭き用、メイク落とし用など、これらの製品は通常、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらのプラスチックと天然繊維を混ぜて作られています。下水道を詰まらせ、「ファットバーグ」を引き起こすだけでなく、プラスチックは分解されません。プラスチック繊維の発生源にもなります。環境に配慮するなら、昔ながらの綿100%の布を選びましょう。

8. ティーバッグ

完全には生分解しないものも多く、ティーバッグには実際、ポリプロピレン製の「骨組み」が入っています。堆肥や土の中で紙が分解されると、この骨組みは小さな破片になります。飲んでいるお茶にプラスチックが使われていないかメーカーに確認するか、茶葉に切り替えましょう。

9. 塗料

道路標示、船舶や住宅に使われる熱可塑性塗料から出たプラスチック粉じんは、海面の至るところで見つかっています。ただし、すべての塗料にプラスチックが含まれているわけではありません。亜麻仁油やラテックスを結合剤として使う塗料を選びましょう。

10. テイクアウト用カップ

紙製のテイクアウト用カップの内側には、ポリエチレンの層が貼られています。ティーバッグと同じく、紙の部分は分解しますが、カップがポイ捨てされたり堆肥化されたりすると、プラスチックは細かな破片になります。複合素材は専門のリサイクル施設で処理する必要があります。あるいは、繰り返し使えるマグカップを持参しましょう。

実質的な効果を上げるには、目に見えるものも、見えないものも含め、あらゆるプラスチックごみに対処する必要があります。なくてはならないプラスチックもありますが、簡単に断ったり、置き換えたり、少なくとも減らしたりできるものもあります。

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