船舶が南極に外来種を運び込む恐れ、研究が警告

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  • 南極地域を訪れる世界1,500の港から来た船に便乗して、外来種が南極の生態系に侵入している。

  • 研究によると、大陸を訪れる船舶の67%は観光目的、21%は研究目的だという。

  • こうした船舶は外来種を持ち込むリスクをもたらすだけでなく、廃棄物による汚染、野生生物との衝突、騒音公害の原因にもなりうる。

南極は独自の生態系を持つ、ほとんど手つかずの大陸だ。しかし、科学者や観光客、漁業関係者を運ぶ船舶が今もこの大陸のそばを通過したり、寄港したりしている。この地域を行き来する船舶が増えるなか、専門家は外来種の脅威が高まっていることを懸念している。

学術誌米国科学アカデミー紀要に掲載された新たな研究は、世界約1,500の港から船舶が南極を訪れていることを明らかにした。外来種は船の船体に付着して運ばれることがある。外洋を生き延びた種は南極に新たなすみかを見つけ、天敵がいなければ侵略的外来種となる可能性がある。その結果、南極の在来種を駆逐しかねない。

「こうした船舶は世界中を航行しています」と、この研究を主導したケンブリッジ大学のアーリー・マッカーシー氏はBBCに語った。「つまり、ほとんどどこからでも外来種が持ち込まれる可能性があるということです」。外来種は「生態系を完全に変えてしまうことがあります。まったく新しい生息環境をつくり、驚くべき南極の動物たちが自分たちのすみかを見つけるのを難しくする恐れがあります」。

南極を訪れる船舶の数は増加しており、特に観光分野でその傾向が顕著だ。旅行者は、手つかずの氷に覆われた南極の景観を見るため、小型船や大型クルーズ船に乗り込む。研究によると、大陸を訪れる船舶の67%は観光目的だ。研究者を乗せた船が21%、漁船が7%を占める。こうした船舶は外来種を持ち込むリスクをもたらすだけでなく、廃棄物による汚染、野生生物との衝突、騒音公害の原因にもなりうる。

南極は、侵略的な海洋生物がいない地球最後の場所だ。しかし、外来のムール貝や藻類、カニなどの生物が海底や沿岸水域を占拠するリスクは高まっている。ケンブリッジ大学のデービッド・オルドリッジ教授によると、この大陸の在来種は1,500万年から3,000万年にわたり、妨げられることなく生き延びてきた。豊かな生物多様性は極めて脆弱で、外来種が一種持ち込まれるだけで、南極の種が急速に絶滅しかねない。

南極への特定の「玄関口となる港」では、影響を最小限に抑えるため、到着する船舶に対してすでにバイオセキュリティ対策を実施している。しかし研究者らは、南極の生態系への影響を防ぐため、より厳格な手続きを求めている。船舶が玄関口以外の港からも来ていることが判明したためだ。

研究では、研究者らは「バイオセキュリティ対策を最も効果的に実施できる南極以外の港と、高リスクの侵入生物を対象とする監視プログラムを設けるべき、南極で最も脆弱な場所を特定している」。

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研究者らは、現在の手続きを変えなければ、外来種が大陸に侵入するのはほぼ確実だと警告している。

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