海洋を席巻するプラスチックごみを食い止める、新たな200万ドルの賞

A man collects recyclable plastic materials, washed ashore by waves, which will be sold for 21 pesos ($0.48) in exchange for food in Manila August 2, 2008. REUTERS/Cheryl Ravelo (PHILIPPINES) - RTR20K6N
Rising tide: A man collects plastic on the beach near ManilaImage: REUTERS/Cheryl Ravelo
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プラスチックはあらゆるところにあります。食品を保護し、航空機を軽量化し、風力タービンの回転を助けています。しかし、プラスチックの仕組みは破綻しています。プラスチック包装のリサイクル率はわずか14%で、その結果、世界経済は年間800億~1,200億ドルの損失を被っています。多くのプラスチック製品は一度しか使われずに廃棄され、環境汚染につながることも少なくありません。何も変わらなければ、2050年までに海洋中のプラスチックの量が魚の量を上回る可能性があります。

では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。 世界各地で人々が海岸の清掃に取り組む一方、海洋からプラスチックを除去する新技術の開発も進んでいます。今後20年間でプラスチック需要が倍増すると見込まれるなか、この問題を本当に解決するには、症状だけでなく根本原因に目を向ける必要があります。 海洋からプラスチックをなくすには、そもそもプラスチックが廃棄物にならないよう、その製造、使用、再使用の方法を根本から見直さなければなりません。

プラスチックの循環型経済、すなわちニュー・プラスチックス・エコノミーを実現するには、より優れた素材、工夫を凝らした製品設計、新たな循環型ビジネスモデルによるイノベーションが必要です。

そのため、エレン・マッカーサー財団は、チャールズ皇太子殿下の国際サステナビリティ・ユニットとともに、200万ドルのニュー・プラスチックス・エコノミー・イノベーション賞を創設しました。プラスチックを経済の中で活用し続け、海洋に流出させない解決策を見いだすため、デザイナー、起業家、学識者、科学者を募集しています。

それぞれ100万ドルの2つのチャレンジを設けることで、ニュー・プラスチックス・エコノミー・イノベーション賞は、優れたアイデアを持つすべての人に参加を呼びかけています。循環型デザイン・チャレンジでは、プラスチック廃棄物を生み出さずに製品を人々に届ける方法に焦点を当てます。 対象となるのは、プラスチック包装全体の10%を占める小型包装材です。シャンプーの小袋、包装紙、ストロー、コーヒーカップのふたなど、現在リサイクルされておらず、環境を汚染するおそれのあるものが含まれます。

飲料缶は、再設計の力を示す優れた例です。1970年代まで、缶を開けるときに押し下げるタブは開封後に外れ、環境を汚染するとともにリサイクルの流れから失われていました。開封後もタブが缶に付いたままになるよう設計を変えただけで、それ以来、アルミニウムの節約量は100万トンを超えています。

循環型素材チャレンジは、あらゆるプラスチック包装をリサイクル可能にする方法を探ります。ポテトチップスの袋、食品包装、シャンプーの小袋など、現在の包装の約13%は、異なる素材を貼り合わせた多層構造です。この構造は食品の鮮度を保つなど重要な機能を果たす一方、包装のリサイクルを難しくしています。そのため、このチャレンジでは、リサイクルまたは堆肥化できる代替素材を見つけるよう、イノベーターに呼びかけています。

このイノベーション賞は、エレン・マッカーサー財団のニュー・プラスチックス・エコノミー構想の主要な慈善パートナーであるウェンディ・シュミットの資金提供を受け、同構想の40を超える参加企業・団体とともに設立されました。参加者には、Amcor、The Coca-Cola Company、Danone、MARS、Novamont、PepsiCo、Unilever、Veoliaが含まれます。

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