すべてのサンゴ礁が温水を嫌うわけではない

- UNDATED FILE PHOTO - A tourist swims on the Great Barrier Reef in this undated file picture. Fishing will be banned from about one third of the Australian reef under a draft rescue plan unveiled by the Australian government May 30. The coral reef, which is one of Australia's most popular tourist attractions, is under threat from record temperatures, over-fishing and pollution.??? USE ONLY REUTERS/HO/Great Barrier Reef National Park Authority - PBEAHUOPBAS
Some coral reefs are more used to water temperature changes than others.Image: REUTERS/HO/Great Barrier Reef National Park Authority
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「一年中水温が高い場所ほど白化が多く見られるはずだと、ほとんどの人は考えるでしょうし、私もそれが前提の一つでした」と、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の生態・進化・海洋生物学部准教授で、本研究の共著者であるデロン・バーケパイル氏は述べる。本研究は『Nature Communications』に掲載された。「それが、今回の結果を意外なものにした理由です。」

多くのサンゴは、共生藻と呼ばれる藻類を体内に宿しており、その光合成によって宿主であるサンゴに追加のエネルギーがもたらされる。しかし、サンゴがストレスを受けると、この色鮮やかな藻類を排出することが多く、その結果、白い骨格が露出する。この現象は白化として知られている。

今回の研究では、バーケパイル氏らは、共著者のグレゴール・ホッジソン氏が1996年に開始した、世界規模の市民科学プロジェクトであるリーフチェック財団のデータを活用した。

Image: Nature Communications

研究者らは、81か国の3,351地点で得られたサンゴの白化に関する現地観測データを組み合わせ、1998年から2017年までのデータを分析した。その結果、白化の程度は、熱帯低緯度地域(赤道付近)や、自然に水面温度の変動が大きい地域ほど軽微であることが分かった。

水温の幅

研究チームは、年間の大半を一定して温暖な海水中で過ごすサンゴにとっては、少しの追加の熱はそれほど大きな問題ではないと推測している。一方、大きな変動に慣れているサンゴは、さまざまな水温に順応しているため、温暖化による異常気象にもよりうまく対処できる可能性があるという。

「冬は非常に寒く、夏は非常に暑いニューヨークの人を想像してみてください。コート、ブーツ、帽子、ショートパンツ、サンダルなど、さまざまな服を持っていて、変わる天候に適応できます」と、本研究の共著者の一人であるポスドク研究員のメアリー・ドノバン氏は語る。「これをカリブ海に住んでいて、ショートパンツしか持っていない人と比べてみてください。寒くなったら、その人は困ってしまうでしょう。」

さらに、サンゴは、現在では過去よりも白化する前に高い水温に耐えられるようになっているようだ。その理由はまだ研究者らにも完全には分かっていないが、適応の証拠や、より弱い種や個体が以前に取り除かれたことと関係している可能性がある。

今後の課題

「しかし、サンゴ礁はまだ安全だとは言えません」とバーケパイル氏は言う。「短期的、つまり今後数十年から1世紀の間に、気候変動によって極めて大きな脅威にさらされています。」同氏によると、二酸化炭素排出量が増え続ける限り、サンゴの白化の頻度と強度が高まる同じ傾向が続くと見られる。

「赤道付近のサンゴ礁が、近年の水温ストレスに対してなぜより耐性があるのかは分かっていませんが、赤道付近のサンゴ礁も、世界中のすべてのサンゴ礁も、他の撹乱から守る必要があることは確かです」と、フロリダ工科大学のグローバル生態学研究所所長で共著者のロブ・ヴァン・ウォーシック氏は語る。

研究者らは、白化の傾向が世界中で見られるわけではないことを確認した。今回の研究では、予想よりも白化が少ない地域を指摘している。

「これは保全を考える上で非常に重要になるでしょう」とバーケパイル氏は述べる。「私たちの研究は、世界のサンゴ礁の中でも、保全のために特に力を入れる価値のある、希望の光となる地域を特定する手助けになるでしょう。」

その他の脅威

科学者が現在白化現象の予測に使っているモデルはかなり正確だが、大規模なスケールで機能する。科学者は、個々のサンゴ礁や島単位での白化の程度を予測するようには、これらのモデルを設計していなかった。

「私たちが、サンゴ礁の白化への耐性を高めたり、白化現象後の回復を支援したりするためには、まさにこのスケールで考え始める必要があります」とバーケパイル氏は述べる。研究チームが本論文のために開発したモデルは、より小さなスケールにおけるこの空白を埋めるものである。

しかし、研究者らによると、海水温の上昇は、21世紀以降のサンゴを取り巻く状況の一部に過ぎない。汚染、漁業、海洋酸性化、その他多くの活動も、サンゴ礁を脅かしている。

ストレスにさらされるサンゴ

研究チームは、平均より良好な状態にあった地点と悪化していた地点を追跡調査し、科学者が予測していたよりも白化に対してどの要因がより強い、あるいは弱い耐性をもたらしたのかを明らかにする計画だ。研究チームは、より深刻な白化現象が発生したサンゴ礁は、高水温に加えて、これらの他のストレス要因の多くにも直面していたと推測している。

「週70時間、80時間労働を数週間続けるようなものです」とバーケパイル氏は語る。「疲れ切ってしまいます。そこにインフルエンザの人が現れて、防御力が落ちているところに感染し、病気になってしまうのです。こうした地域的なストレス要因によって、サンゴが常にストレスにさらされていると、わずかな熱ストレスでも影響を受けやすくなり、予想よりも早く白化してしまう可能性があります。」

ドノバン氏によると、この研究は市民科学者のデータによって実現した。「これは本研究の特別な部分だと思います」とドノバン氏は語る。「世界中の人々がデータ収集に参加してくれました。」

サンゴの将来は不透明だが、人類はまだサンゴ礁の死亡記事を書いてはいないと、バーケパイル氏は述べる。

「10年か15年後にダイビングを始める子どもたちは、私が今研究しているものとはまったく異なるサンゴ礁を、モーレア島で目にすることになるでしょう。それでもサンゴ礁であることに変わりはありませんが、違ったものになるでしょう。」

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