有害な冬のスモッグから逃れるため、子どもたちを地方へ送り出すモンゴルの人々

Ukhaanzaya Gankhuyag, 5, and Namuun (R), 5, play with a dog outside Mongolian gers in Tov province outside Ulaanbaatar, Mongolia January 30, 2019. Picture taken January 30, 2019. REUTERS/B. Rentsendorj - RC130A85DD70
PM2.5 levels are regularly more than 50 times the level considered safe by the WHO.Image: REUTERS/B. Rentsendorj
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モンゴルでは、世界で最も寒い首都で学校の冬休みが延長され、多くの家庭が、有害なスモッグや肺炎などの呼吸器疾患を避けるため、広大で風の吹きすさぶ草原地帯に住む親族のもとへ子どもたちを送り出している。

月曜夜のウランバートルでは気温が氷点下32度(華氏マイナス26度)まで下がると予想されている。住民が暖を取ろうと石炭やごみを燃やすなか、PM2.5として知られるスモッグ粒子の濃度は、1立方メートルあたり500ミリグラムを常態的に超え、WHOが安全とみなす水準の50倍に達している。

ロシアと中国に挟まれた内陸国で、かつてソ連の衛星国だったモンゴルは、汚染対策に公的資金や外国からの援助を投じてきたが、改善は遅い。住民は、議会を機能停止に追い込んだ汚職スキャンダルによって、対策の不作為がさらに深刻化したと話している。

ウランバートルから40マイル(約64キロ)以上離れた人口密集地では、ジャンツァンドラム・ボルドさんの5人の孫が、首都を離れてから呼吸が楽になっている。

「新鮮な空気と日光は、子どもたちが健康で丈夫に育つために何より大切です」と、57歳のジャンツァンドラムさんは話す。自宅で孫たちのためにミルクティーを作っている。その家は、「ゲル」、ロシア語では「ユルト」と呼ばれる、厚いフェルトを何層にも重ねた住居だ。

「この子はここに来たときインフルエンザにかかっていましたが、新鮮な空気のおかげで元気になりました」と、5歳の孫を指しながら話した。

子どもたちの2か月に及ぶ休みは終わりに近づいており、学校は来週月曜日に再開する予定だ。

モンゴルの国土の約60%は草原に覆われ、銅、金、石炭などの鉱物採掘が雇用を生み出している。一方、南部にはゴビ砂漠が広がる。しかし、人口のほぼ半数がウランバートルに暮らしている。

2019年1月31日、モンゴル・ウランバートルのスフバートル地区で、スモッグの中、荷物を持って歩く女性たち。Image: ロイター/B・レンツェンドルジ

米国大使館のデータに基づくロイターの計算によると、ウランバートルのPM2.5濃度は2018年、年間平均で100マイクログラムに達し、12月には270マイクログラムに急上昇した。中国で最も汚染の深刻な都市、石家荘のPM2.5濃度は、昨年の平均で70マイクログラムとなり、2017年から15.7%低下した。世界保健機関は、濃度を10マイクログラム以下にするよう推奨している。

WHOによると、ウランバートルのスモッグの80%は、ゲル地区での石炭燃焼が原因だという。遊牧生活に慣れた地方からの移住者が数千人、そこに住居を建てている。WHOは、大気汚染によって年間4,000人以上が早死にしていると推計している。

国連児童基金(UNICEF)とモンゴル国立公衆衛生センターの共同調査によると、ウランバートルのスモッグが発生しやすい地区の一つに住む子どもは、地方に住む子どもに比べて肺機能が40%低かった。

「大気汚染は呼吸器疾患を悪化させます。臓器がまだ成熟していない5歳未満の子どもは、最も影響を受けやすいのです」と、ウランバートルのバヤンゴル地区小児病院の医師、ボロルマー・ブンバーさんは話した。

家庭の人々はすでに「スモッグに反対する母親と父親」という名の圧力団体を立ち上げていたが、ウランバートルで組織した抗議行動が無視されたため、住民に自衛の行動を促すことに重点を移すと決めたと、団体のコーディネーター、マンダフジャルガル・トゥムルさんは話した。

「政府が今後数年で汚染を十分に減らすとは思いません」と彼女は話す。「だから今は、意識を高めることに力を入れています。」

2019年1月31日、モンゴル・ウランバートルのバヤンゴル地区にある小児病院で、肺炎と診断された生後10か月の娘アチマーさんを診察してもらうため、医師を訪れた34歳のウルジー・オルシフさん。Image: ロイター/B・レンツェンドルジ

バヤンゴル病院では、34歳のウルジー・オルシフさんが、肺炎を患った生後10か月の娘アチマーさんを、1か月のうちに2度も連れてこざるを得なかった。

「汚染が原因だと思います」と彼女は話し、自宅の空気清浄機もほとんど役に立たなかったと付け加えた。

待合室でアチマーさんに授乳しながら、彼女は「ドアを開けるだけで、家の中がスモッグでいっぱいになります」と話した。

医師からは子どもたちをウランバートルの外へ連れ出すよう勧められたが、彼女には地方に親族がおらず、家賃も高い。

「意思決定者たちは何年も前から、汚染と闘っていると言ってきました」と彼女は話す。「役に立たないストーブや加工石炭に何十億トゥグルグも無駄にしましたが、何も変わりません。」

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