国連環境計画は、有鉛ガソリンの使用終了を求めて活動してきた。同計画によれば、有鉛ガソリンは大気、土壌、飲料水を汚染するという。
そして今、世界に残っていた最後の在庫が先月使い切られたことで、有鉛ガソリンは廃止された。
鉛の毒性はローマ時代から知られていたが、1920年代初頭に自動車の出力を高めるためガソリンへの添加が始まった。
国連環境計画(UNEP)によると、有鉛ガソリンは、健康と環境に重大なリスクをもたらす有害物質の使用終了を目指す19年間の運動を主導した末に、世界に残っていた最後の在庫が先月使い切られたことで廃止された。
車両に有鉛ガソリンを供給し続けていた唯一の国であるアルジェリアが、7月に最後の在庫を使い切ったと、UNEPは述べた。
有鉛ガソリンの影響
同機関によると、このガソリンは大気、土壌、飲料水を汚染し、心臓病、脳卒中、がんを引き起こす可能性がある。一部の研究では、特に子どもの脳の発達に害を及ぼすことが示されている。
UNEPは、政府、企業、市民団体と協力して有鉛ガソリンの根絶に取り組み、1世紀にわたる使用の終了は「大きな画期的出来事」であると述べた。
「有鉛燃料は、人類が社会のあらゆる段階で犯してきた過ちを端的に示している」と、UNEPのインガー・アンダーソン事務局長は記者団に語った。
同事務局長によると、これらの過ちは気候変動、汚染、生物多様性の喪失を招いてきたが、燃料中の鉛に対する世界的な対応は、「人類は自らが犯した過ちから学び、それを正すことができる」ことを示しているという。
鉛の毒性はローマ時代から知られている。それでも1920年代初頭に自動車の出力を高めるためガソリンへの添加が始まり、その後、裕福な国々が1970年代に廃止を始めるまで、世界のすべてのガソリンで使用され続けた。
しかし2000年代初頭になっても、86か国がなお有鉛ガソリンを使用していた。アンダーソン事務局長によると、UNEP主導の運動は、投資を促進し、価格に関する懸念を克服するなどして、これらの国々が燃料から移行できるよう支援するために立ち上げられたという。
ただしUNEPは、運輸業界が依然として温暖化をもたらす排出の要因であり、今後数十年で12億台の車両が道路に出ることになると警告した。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、有鉛ガソリンの廃止は協力によって何が達成できるかを示したと述べ、排出ゼロの輸送と気候変動への対策に向けて、同様の取り組みを求めた。
「今こそ、同じ決意を……自然と対立するのではなく、自然と共生する平和な世界の創造へと向けなければならない」と、同事務総長は事前収録のビデオで述べた。(取材:Emma Rumney、編集:Tim Cocks、Susan Fenton)






