今から2050年までに、地球の人口はさらに30億人増え、その約70%が都市に暮らすようになります。
都市の拡大が歴史上かつてない速さで進むにつれ、都市の生態系への負荷も、自然の喪失や気候への影響も大きくなっています。
自然にプラスの影響をもたらす都市開発の道筋は、環境面および社会面の脅威に対するレジリエンスを高めることができます。
自然を都市開発の中心に据える革新的な解決策への投資を促すため、企業、都市の意思決定者、市民を結集しなければなりません。
UpLink BiodiverCities Challengeは、都市が自然にプラスの影響をもたらし、持続可能な開発、レジリエンス、ウェルビーイングを促進する原動力としての可能性を発揮できるようにする革新的な解決策を募集しています。
今後数週間から数カ月のうちに、世界のリーダーたちは私たちの生涯で最も重要な決断をいくつか下すことになります。そして、相互に関連する地球規模の環境危機である気候変動と生物多様性の喪失に取り組む、明確な約束を携えて会議を終えることが期待されます。
私たちは存亡に関わる危機に直面しています。今から2050年までに、地球の人口はさらに30億人増え、その約70%が都市に暮らすようになります。環境破壊が進む道を歩み続けながら、この成長を持続させることはできません。気候変動と生物多様性の喪失は、私たちの存続を脅かしています。早急に効果的な対策を講じなければ、今世紀中に都市は壊滅的なほどの暑さに見舞われるでしょう。嵐や洪水などの異常気象は、特に沿岸部やその他の脆弱な都市において、私たちすべてに被害をもたらします。
自然を都市開発の中心に据える必要がある
しかし、都市が自然や生物多様性に破壊的な影響を及ぼす必要はありません。研究では、雨水管理、汚染削減、気候変動へのレジリエンスなど、都市が直面する環境課題への対処に自然が重要な役割を果たし得ることが、ますます明らかになっています。今こそ、自然にプラスの影響をもたらす未来への移行を後押しする都市開発・計画モデルを選び、都市を生きたシステム、すなわち生命に満ちあふれ、周囲に大きな恩恵をもたらす超有機体として捉える機会です。
2030年までに、自然にプラスの影響をもたらす都市、すなわち「BiodiverCities」への移行を加速させることを優先課題とすべきです。
世界を代表する31都市は今年すでに、都市の自然を育み、守り、市民に健康で持続可能な生計の機会を創出することを約束しています。都市の緑と水辺のインフラを拡充、再生、保全するための投資は、地域社会の健康増進、大気質の改善、そして極端な暑さ、洪水、干ばつなど、深刻化する気候危機の影響から都市を守るうえで不可欠です。しかし、この責任を地方自治体だけで担うことはできません。
世界各地でイノベーションが急増していることが見て取れます。自然にプラスの影響をもたらす都市政策への移行を多層的に支えるとともに、さまざまな生態系サービスやレジリエンス向上のサービスを提供する自然の生物多様性の価値と重要性も認識されています。
都市部や都市周辺部の「エコプレナー」をさらに後押しするため、BiodiverCities by 2030イニシアチブは、世界経済フォーラムとコロンビア政府のパートナーシップとして、Salesforceとの協力のもと、初のUplink BiodiverCities Challengeを立ち上げました。
UpLink BiodiverCities Challengeは、都市が自然にプラスの影響をもたらし、公平で持続可能な開発、レジリエンス、ウェルビーイングを推進する原動力としての可能性を発揮できるようにする革新的な解決策を世界中から募集するものです。このチャレンジを通じて、世界経済フォーラムは、実際に導入され、2030年までのBiodiverCitiesへの世界的な移行の前進に貢献する革新的な解決策を発掘、選定、紹介するとともに、その影響を拡大し、加速できる機会につなげることを目指しています。

私たちは、起業家、企業、都市、組織による、変革をもたらす可能性を示し、世界各地の都市で拡大・再現できる段階にある、影響力があり人々を鼓舞する解決策を求めています。これには、都市部の生物多様性を高めるツールや技術を活用する解決策、プロジェクト、取り組み、緑や水辺のインフラ整備および再生プロジェクト、自然を活用した解決策によって都市の課題を解決する新たな資金調達の仕組みやビジネスモデルの提供、バイオエコノミーへの貢献、革新的な提唱活動や参加促進を通じた都市住民と自然とのつながりづくりなどが含まれます。
選出された10~20組のトップイノベーターは、世界経済フォーラムのUpLinkイノベーターネットワークへの参加に招待され、影響力の拡大と組織の成長を加速させるために設計されたトップイノベーター向けエンゲージメント・プログラムに参加できます。
過去にUpLinkで選ばれたイノベーターの一つであるSUGiは、人々が自然に投資し、都市を森林へと変えることを可能にします。同団体は知名度を高め、解決策の導入を望む多くの新規利用者やパートナーを集め、その結果、活動を新たな国や地域へ拡大してきました。
このUpLink BiodiverCities Challengeは、2030年までに自然にプラスの影響をもたらす都市、すなわち「BiodiverCities」への移行を加速させる、斬新で拡張可能なビジネスモデル、アプローチ、ツール、技術を提案する、より多くのエコプレナーを募っています。





