なぜ消費の未来は循環型なのか

A worker picks up bottles to throw in a plastic bottle chipper at a recycling workshop in Pakistan
A worker picks up bottles to throw in a plastic bottle chipper at a recycling workshop in PakistanImage: REUTERS/Caren Firouz
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まもなく、環境は許容量を超える負荷にさらされます。2050年までに、地球上の人口は約100億人に達する見込みです。世界のGDPは4倍になると予測されています。例年8月ごろに訪れるアース・オーバーシュート・デーは、地球が再生できる量を超えて資源を消費していることを痛感させます。

この日以降に使う資源はすべて、未来の世代から借りているものです。現在の消費パターンが続けば、まもなく天然資源が現在の3倍必要になります。つまり、地球があと3つ必要になるということです。

過剰な消費の影響は、すでに現れています。異常気象に関連する経済損失は86%増加し、過去10年間で1,290億ドルに達しました。水のような基本的な資源さえ脅かされています。2030年までに、世界人口が必要とする水の量は40%増えると予測されており、地球が持続可能な形で供給できる量を上回ります。

資源効率の高い解決策を支えるビジネスモデルが、今すぐ必要です。これを実現するには、業界を超えた連携が欠かせません。

企業とブランドの役割

従来どおりの事業の進め方では、もはや十分ではありません。変革を推進し、解決策の一翼を担うことは、企業が存続するうえで不可欠です。何十億もの人々の暮らしに関わる大手消費財企業には、対話を促し、人々の意識に働きかけ、行動を変え、解決策を提供する機会と責任があります。

人々に愛され、信頼されるブランドは、革新を続けなければなりません。しかし、機能性だけでは不十分です。消費者はブランドに対し、立場を明確にし、声を上げ、問題を解決するだけにとどまらない行動をますます求めています。そうしたブランドは評価されます。行動しないブランドは、存在意義を失うか、消滅する危険があります。

多くのブランドがすでに、資源を廃棄するのではなく、使用後に再利用する画期的な「循環型」ソリューションを生み出しています。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、世界初となる完全リサイクル可能なシャンプーボトルを、海岸で回収されたプラスチックの再生材から製造し、2017年にダボスで開催された世界経済フォーラムで発表しました。リサイクル企業テラサイクルと廃棄物管理会社スエズとの協業で生まれたこのボトルは、業界の革新を市場に届けました。包装材をポストコンシューマー・リサイクル材(PCR)へ転換する取り組みを先導しています。

バリューチェーン全体の関係者の協力が、このボトルを実現しました。P&Gの小売パートナーであるカルフールは、販売時点で買い物客に働きかけ、海洋プラスチック汚染への認識を高めるとともに、リサイクルを通じて一人ひとりが果たせる役割を伝えました。この取り組みは、国連の「モメンタム・フォー・チェンジ・アワード」を受賞しました。

使用済みの紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収性衛生用品を、ほぼ100%リサイクルできる世界初の産業規模の工場が、2017年10月にイタリアで稼働を開始しました。その技術は、P&Gが設立した合弁会社Fater S.p.A.が開発し、特許を取得しました。

この工場は使用済みおむつを埋め立て処分から回収し、プラスチック、セルロース、吸収材などの二次原料に変換します。こうして生まれる二次原料は高品質で、幅広い用途に使えます。人由来の廃棄物を分離した後、吸収性衛生用品廃棄物1トンから、セルロース約150kg、混合プラスチック75kg、吸収材75kgが得られます。これらは、学習机、バイオ燃料、園芸用品などの新製品や製造工程に利用できます。

産業界が環境の持続可能性を主導できることを示すこの事例により、Faterは欧州委員会の「循環経済チャンピオン」賞を受賞し、EMBRACED助成金も獲得しました。(EMBRACEDは「循環経済の枠組みにおいて吸収性衛生用品廃棄物に含まれる有機物をリサイクルするための多目的バイオリファイナリーの構築」を意味します。)

地方自治体や機関と協力してこのモデルを拡大できれば、吸収性衛生用品を埋め立て処分からなくすことができます。これにより、廃棄物から新たな成長の循環を生み出せます。

パートナーシップとイノベーション

循環経済への移行は、私たちの時代における最大の機会です。より持続可能な未来に向けた共通の歩みには、消費と責任を新たな視点から捉えることが求められます。長期的で均衡のとれた成長は、パートナーシップを通じてのみ実現できます。

一社だけで問題全体を解決することはできません。サプライヤー、小売業者、スタートアップ、政府、都市、市民社会との連携によって、企業は世界に純プラスの貢献をもたらす製品、サービス、モデルを開発できます。

力を合わせれば、革新的で拡張可能なソリューションを生み出し、消費者の行動を形づくることができます。責任ある消費が未来です。

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