混獲を減らし、海洋をより健全にするための賢い方法

A large fishing ship is seen preparing its fishing nets before going out to sea.
Sharks, turtles and seabirds can often be unintended victims of the fishing industry.Image: Unsplash/Jo-Anne McArthur
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  • サメ、ウミガメ、海鳥は、漁業の意図しない犠牲になることがよくあります。

  • 漁具に取り付けられたLEDライトは、大型の海洋生物が偶然捕獲されるのを防ぐのに役立ちます。

  • 延縄漁業によって偶発的に捕獲される年間30万羽の海鳥を減らすための創造的な解決策が見出されつつあります。

  • 大型魚や哺乳類が逃げられる脱出口付きの網が、エビ漁業界で採用されつつあります。

世界的な魚介類需要の高まりは漁業界にとって朗報かもしれませんが、過剰漁業は一部の海洋生物を危機にさらし、ほかの生物を絶滅の瀬戸際に追いやっています。

多くのサメ、エイ、そしてウミガメなどの海洋哺乳類は、漁網に絡まったり、延縄に掛かったりします。意図せぬ混獲として海に投棄されるものもあれば、ねらった獲物ではない副次的な漁獲物として扱われ、漁船の船倉に保管されて市場へ運ばれるものもあります。

世界の漁獲量は1950年以降、5倍に増加しています。Image: FAO

漁獲量は過去70年間で5倍に増加しました。国連食糧農業機関(FAO)の報告書「The State of World Fisheries and Aquaculture 2020」-The State of World Fisheries and Aquaculture 2020-によると、世界の漁獲強度は1950年の1,700万トンから2018年には8,400万トンへと増加しています。この増加は、偶発的に捕獲される海洋生物に大きな負担をかけています。

しかし、テクノロジーは、世界の漁業によって捕獲される望ましくない魚や哺乳類、ねらいではない生物の量を減らすための賢い解決策を生み出すのに役立っています。

ウミガメやその他の海洋生物は、漁網に捕らえられて死ぬことがよくあります。Image: Reuters/Stringer

混獲問題に光を当てる

漁具に照明を取り付けることで、混獲される海洋生物の数を減らし、漁業をより持続可能なものにできることがわかっています。

刺し網は、小規模漁業で最も広く採用されている漁法の一つであり、海底に固定されるか、トロール船によって放たれて流されながら魚を捕獲します。通常、網の中を泳ぐものはすべて絡め取られ、自力で逃れようとして溺れることもある、ねらいではない大型魚や大型海洋生物も含まれます。

エクセター大学とペルーの非政府組織ProDelphinusの科学者らは、刺し網に一定間隔でLEDライトを取り付けました。特に夜間には、混獲される可能性のある生物に対して視覚的な警告となり、網を避ける助けになります。

3年間にわたる860回以上の漁獲航海を調査したところ、ライトを取り付けた刺し網は、ウミガメの混獲を最大74.4%、イルカやネズミイルカなどの小型鯨類の混獲を最大70.8%減少させることがわかりました。この方法は安価で導入も容易であり、捕獲される魚の数が減ったという記録はありません。場合によっては漁獲量が増加したこともあります。

海鳥の保護

創造的な解決策は、延縄漁業において、海鳥が餌を求めて急降下し、誤って釣り針にかかることを防ぐのにも役立ちます。

何十万羽もの海鳥が、毎年延縄漁業によって誤って死んでいます。世界的な保全パートナーシップであるバードライフ・インターナショナルによると、アホウドリが数万羽含まれています。

長い間使用されてきた対策の一つに、トリライン(Tori line)があります。これは、いわば海のかかしのような役割を果たします。延縄は漁のために水面下に設置される一方、一定間隔で房飾りが付けられたラインが水面上に引かれ、海鳥を引き寄せ、餌を求めて潜ることから注意をそらします。

フックポッドは、より洗練された解決策です。それは延縄に取り付けられ、釣り針の周囲をケースで覆う装置を使用するものです。この装置は、餌のついた延縄とともに、ほとんどの海鳥が通常潜る深さより深くまで沈み、その位置で釣り針が自動的に外れて漁が始まります。

フックポッドは、延縄に取り付けられ、釣り針の周囲をケースで覆う装置です。Image: Hookpod

海鳥が沈んでいく餌をついばみに急降下しても、かえりばりは装置の中に収められているため、偶然釣り針にかかることを避けられます。

海洋生物のための脱出経路

閉じ込められた海洋動物に脱出経路を設けることも、もう一つの選択肢です。米国海洋大気庁(NOAA)は、まさにそれを実現するためにエビ漁業界と協力しています。

エビ漁はウミガメにとって大きな脅威です。多くのウミガメが誤って網に捕らえられ、水中で引きずられ、水面に浮上して呼吸することができずに溺死します。しかし、ウミガメ排除装置(Turtle Excluder Device)を追加することで、エビ網に脱出口を設けるという解決策が考えられます。

網の中央に横方向に並べられた格子は、エビが通り抜けられる程度の大きさですが、ウミガメやその他の大型動物には小さすぎます。ウミガメは網の中に閉じ込められる代わりに、穴を通って自由に泳ぎ去ることができます。

「ウミガメやカジキなどの大型動物は、エビとは行動が異なるため網の外へ排出される一方、エビ類は引き続き捕獲されるので、混獲の削減に役立ちます」と、世界自然保護基金(WWF)の「サメ:バランスの回復(Sharks: Restoring the Balance)」保全プログラムのリーダーであるアンディ・コーニッシュ氏は述べています。

「一般的に使用されている種類の漁具が、ねらった魚種を捕獲しつつ、サメ、エイ、その他の魚類や海洋哺乳類の捕獲を減らす方法を、引き続き見つけていく必要があります」と、同氏は付け加えています。

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