飢えたホッキョクグマが、北極圏の自然の生息地から数百キロメートル離れ、疲れ果てた様子でシベリア北部の大都市ノリリスクに迷い込んだ。
衰弱し、体調を崩しているように見えるメスのクマは、火曜日にノリリスクの郊外で何時間も意気消沈した様子で地面に横たわっていた。足は泥にまみれ、時折立ち上がっては食べ物を探して周囲の匂いを嗅いでいた。
地元の環境保護活動家によると、この都市でホッキョクグマが確認されたのは40年以上ぶりのことだという。
ホッキョクグマを間近で撮影した地元の野生動物の専門家オレグ・クラシェフスキー氏は、このクマがなぜこの都市にやって来たのかは不明だが、単に道に迷った可能性もあると述べた。また、目は涙目で、明らかに視力が低下しているようだったという。
気候変動により、ホッキョクグマの海氷の生息地が損なわれ、陸上で食べ物を探す機会が増えたことで、人間や居住地域と接触する事態が生じている。
今年初め、ロシア北部の人里離れた居住地域では、空腹のホッキョクグマ数十頭が食べ物を探し、公共の建物や住宅に侵入する姿が確認され、非常事態が宣言された。
州の野生動物専門家が、クマの状態を評価するため、水曜日にノリリスクに到着する見込みだ。
ニッケル生産で知られるこの都市の住民は、警察が近づきすぎないよう制止する中、クマを撮影し、眺めるために外に出てきた。
クラシェフスキー氏は、このホッキョクグマは弱りすぎていて自然の生息地に連れ戻すことは難しいため、今後どのような対応がとられるかは明らかではないと述べた。





