欧州の干ばつなど、今週読むべき環境関連ニュース

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  • 今週のまとめでは、過去7日間の主要な環境関連ニュースをお届けします。

  • 主なニュース:米上院が気候変動対策の4,300億ドル法案を可決。フランスは観測史上最悪の干ばつに対応している。インドは新たな排出目標を承認。中国は気温が世界平均より速く上昇していると警告。

1. 短報:今週読むべき環境・気候変動関連の主要ニュース

この夏、欧州各地で猛威を振るう山火事は、過去2番目に広い面積を焼き尽くした。その面積はルクセンブルクの2倍にあたり、火災シーズンはまだ折り返し地点にすぎない。欧州連合(EU)の共同研究センターのデータによると、今年これまでに被害を受けた面積は60万ヘクタールをわずかに上回る。

米上院は、気候変動対策を目的とする大規模な4,300億ドルの法案を可決し、一部の法人税も引き上げる。この可決はジョー・バイデン大統領にとって大きな勝利であり、民主党は今年の選挙で議会の支配を維持する助けになると期待している。

科学者らによると、気候変動によって米国全土で落雷の可能性が高まっている。8月4日、ホワイトハウス近くの広場に落雷があり、2人が死亡、ほかの2人が重体となった。

インドでは、モンスーン期の気温が今世紀に入って上昇しており、今後は熱波の頻度が増す可能性があると政府は述べている。一方、熱中症による死亡者数は近年減少しているとも付け加えた。

日本は、経済成長に伴う温室効果ガス排出削減の進捗を反映するグリーン国内総生産(GDP)指標の研究に着手した。

欧州委員会は、ドイツ政府による30億ユーロ(30億5,000万ドル)の再生可能エネルギー支援策を承認した。この制度は廃熱を利用した地域暖房事業も支援し、ドイツとEUの気候変動目標の達成に役立つと委員会は述べた。

ガンビアでは、30年以上で最も激しい降雨を記録した。広範囲の洪水が発生し、少なくとも2人が死亡した。7月30日朝に始まった豪雨は、西アフリカの同国の一部で20時間以上続いた。政府は異常気象の原因を気候変動としている。

フロリダ州のウミガメは、気候変動で悪化した性別の偏りに直面している。メスのウミガメが浜辺に巣穴を掘ると、砂の温度によってふ化する子ガメの性別が決まる。近年の熱波で一部の浜辺の砂が非常に高温になり、そこで生まれた子ガメのほぼすべてがメスになった。

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2. フランス、観測史上最悪の干ばつに対応

フランスはこの夏、4度目の熱波に備えている。観測史上最悪の干ばつにより、乾ききった村々では安全な飲料水が不足し、農家は冬に牛乳不足が迫っていると警告していると、ロイター通信は報じている。

エリザベット・ボルヌ首相の事務所は、干ばつに対応する危機対策チームを設置した。干ばつの影響で、多くの村がトラックによる給水に頼らざるを得なくなり、作物が打撃を受け、国営電力会社EDFは原子力発電の出力抑制を余儀なくされた。

フランス南西部では気温が上昇しており、今週初めには熱気が北部へ広がる見通しだ。

干ばつにより、欧州各地で水不足をはじめとするさまざまな影響が生じている。

イタリアの名高いワイン・オリーブオイル産業の中心地、トスカーナ州の農家は、今年の収穫をできる限り守ろうと、干ばつと熱波に立ち向かっている。春以降の雨不足により、暑く乾燥した環境で育つのが一般的な植物も影響を受けている。

こうした状況のなか、スペイン南部の農家は、深刻な干ばつと熱波の連続により今年、世界最大の生産国である同国のオリーブオイル生産量がほぼ3分の1減ることを懸念している。生産量は2022/23年シーズンに100万トンまで落ち込む可能性があり、前年の148万トンから減少する見込みだ。

3. インド、気候変動対策に向けた新たな排出目標を承認

世界で3番目に温室効果ガスを多く排出するインドは、地球温暖化をもたらす排出量の大幅削減に向けた新目標を承認した。国連が各国に更新後の公約を提出するよう求めた期限から、1年以上が経過していた。

「国が決定する貢献(NDC)」として知られるこの公約により、インドは今後7年間でGDP当たりの排出量を2005年比45%削減する。2016年の公約で掲げた削減目標は33~35%だった。

国別で見ると、インドは世界第3位の炭素排出国である。Image: Statista

ナレンドラ・モディ首相は昨年、グラスゴーで開かれた国連気候変動会議でこれらの目標を発表したが、正式決定には至っていなかった。

インドはまた、2030年までに太陽光や風力など再生可能エネルギーでエネルギー需要の半分を賄うことを目指す。政府によると、2021年12月に達成したとする従来の目標40%を引き上げるものだ。

非営利団体のネットワークであるクライメート・アクション・ネットワーク南アジアのディレクター、サンジェイ・ヴァシスト氏は、インドの排出削減への公約は、期待される公平な負担分を上回るものであり、歓迎すべき一歩だと述べた。

「インドが示した野心は、これまで温室効果ガス削減の責任を開発途上国に転嫁することしかしてこなかった先進国すべてに期待される役割だ」と同氏はロイター通信に語った。

4. 中国、気温上昇が世界平均を上回る速さだと警告

中国の平均地上気温は過去70年間、世界平均よりはるかに速く上昇してきた。政府当局者によると、気候変動の課題が深刻化するなか、今後も上昇幅は「大幅に高い」状態が続くという。

中国の気象当局は同国を「世界的な気候変動における敏感な地域」と表現している。年次気候評価によると、1951年以降、気温は10年あたり0.26°C上昇しており、世界平均の0.15°Cを上回る。

中国国家気候センター副主任の袁嘉双氏は、「今後、中国の地域平均気温の上昇幅は世界を大幅に上回るだろう」と述べた。

同氏は、中国の気象パターンの変化が水資源のバランスに影響を与え、生態系の脆弱性を高め、作物の収量を減少させると警告した。

近年、異常気象が大きな被害をもたらしている。長引く熱波が世界各地で干ばつや森林火災を引き起こす一方、一部の国では記録的な豪雨によって死者を伴う洪水も発生している。

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