森林減少でCOVID-19のような感染症が広がりやすくなる可能性、研究で判明

Giza Zoo keeper, Mohamed Aly touches the hand of a chimpanzee called 'Dodo' as he reaches from his cage after the zoo was closed to visitors to help prevent the spread of coronavirus disease (COVID-19) on the outskirts of Cairo, Egypt April 2, 2020. Picture taken April 2, 2020. REUTERS/Amr Abdallah Dalsh - RC2ZWF9C5A9S
The study revealed how deforestation in Uganda has exposed humans to greater interaction with wild primates and the viruses they carry.Image: REUTERS/Amr Abdallah Dalsh
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  • スタンフォード大学地球・エネルギー・環境科学部による新たな研究は、森林伐採がCOVID-19のような感染症の発生増加につながる可能性を示唆している。

  • 研究結果によると、農地にするために森林が伐採されると、人獣共通感染症、つまり動物から人へ感染する病気が伝播する可能性が高まる。

  • COVID-19の原因であるSARS-CoV-2ウイルスは、動物に由来すると考えられている。

新たな研究によると、COVID-19の原因ウイルスのように動物から人へ感染するウイルスは、人々が自然の生息地を農地へと変え続けるにつれて、より一般的になる可能性が高い。

分析から、ウガンダの熱帯林の減少によって、人々が野生の霊長類やそれらが保有するウイルスと物理的に接触するリスクが高まっていることが明らかになった。

この研究結果は、世界各地で動物から人へ感染する感染症が出現し、広がることにも関わり、この傾向を抑えるための解決策の可能性を示している。

「森林伐採のような大規模な環境変化と貧困が重なると、世界的なパンデミックの火種になり得る。」

「今、COVID-19が経済、社会、健康に前例のない規模の打撃を与えているなか、人間の行動が、病原体に感染した動物との接触をどのように増やすのかを批判的に考えることが不可欠です」と、筆頭著者のローラ・ブルームフィールド氏は述べる。同氏はスタンフォード大学医学部の医学博士課程の学生であり、地球・エネルギー・環境科学部に属するエメット環境・資源学際プログラムの博士課程候補者でもある。

森林減少と次なるCOVID-19

人類は世界の陸地のほぼ半分を農地に転換してきた。熱帯林は最も大きな影響を受けており、ここ数十年、農地への転換率が最も高い地域もある。

森林が伐採されると、人獣共通感染症が伝播する可能性が高まる。Image: ローラ・ブルームフィールド

アフリカでは、これが近年の森林減少の約4分の3を占めている。保護区の外に残るのは、農地の海に浮かぶ小さな森林の島や、農地が広大な森林地帯に入り込んでいる地域だ。

ウガンダでは、数十年にわたる移住とキバレ国立公園の外での農地開発により、森林の生息地の縁で家族を養おうとする人々が高密度に暮らすようになった。通常、人々は野生の霊長類を避ける。病気を媒介することでよく知られており、多くはウガンダ野生生物局によって保護されているためだ。しかし、森林の生息地が失われ続けることで、野生の霊長類と人間は同じ場所を共有し、同じ食物を奪い合うようになっている。

「私たち人間が動物のところへ行くのです。土地の改変によって、私たちが接触を引き起こしているのです。」

人々が資源を求めて森林地帯に入るとき、また動物が作物を荒らすために生息地の外へ出てくるとき、人獣共通感染症、すなわち動物から人へ感染する病気の伝播リスクが高まる。代表例がHIVだ。感染した体液を介して、野生の霊長類から人間へとウイルスが伝わることで引き起こされる。

森林の境界が失われる

主に生態学的な観点から問題を検討した従来の研究とは異なり、今回の研究は、景観レベルの生態学的要因と個人レベルの行動要因を初めて統合し、人間の健康へのリスクを評価した。

研究者たちはまず、森林の断片の近くに暮らす小規模農家から土地利用調査データを収集した。この情報を同時期の高解像度衛星画像と組み合わせ、景観のパターンと個人の行動が相まって、特定の人々が野生動物と接触しやすくなる仕組みをモデル化した。

人間と野生の霊長類との接触を最も強く予測する要因は、人々の家の周囲にある森林境界の長さと、建材用の細い木を集めるために森林地帯へ入る頻度だと分かった。柱のような木を探すには、他の森林での活動よりも霊長類の生息地の奥深くで長い時間を過ごすことになる。

研究者たちは、自分たちの想定の一部が覆されたことに驚いた。たとえば、人間と野生の霊長類が接触する場所として最も可能性が高かったのは、大きく広がる生息地ではなく、残存する小さな森林の断片だった。農地と境界を接しているためだ。

同様に研究者たちは、農地が森林にさらに入り込み、そこで人間の活動が増えることで、野生の霊長類から人間への感染の波及が世界各地で増える可能性があると推測している。

人間と霊長類の接触を防ぐ

研究者たちは、生物多様性に富む森林の周囲に、樹木農園や森林再生プロジェクトなど比較的小規模な緩衝地帯を設けることで、人間と野生の霊長類が接触する可能性を大幅に減らせると提案している。

国や国際機関からの援助など外部の資源を活用して、燃料や建材、あるいは金銭的な補助を提供すれば、人々が森林地帯で木材を探す必要性を軽減できる。

「結局のところ、土地を保全し、森林の分断化を減らすことが、人間と野生動物の接触を減らす最善策です」と、共著者のタイラー・マッキントッシュ氏は述べる。同氏はスタンフォード大学地球システム・プログラムの元大学院生で、現在はCenter for Western Prioritiesに勤務している。

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