コロナウイルスが世界中の動物に及ぼしている5つの影響

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この記事は5月12日に更新されました。

  • 絶滅危惧種の密猟が増加しています。

  • 専門家らは野生生物の取引禁止を求めています。

  • ニューヨークでトラの新型コロナウイルス感染が確認されました。

  • 人間が自主隔離する一方、野生動物は自由に歩き回っています。

  • インドの人影のない海岸で、何百万匹ものウミガメの子どもがふ化しています。

コロナウイルスは私たちの生活を一変させましたが、世界各地の動物にも大きな影響を与えています。ボツワナでクロサイが密猟され、ニューヨークでは咳をするトラが見つかり、ウェールズの街では大胆になったヤギが闊歩しています。

1. 世界の野生生物取引に注目が集まっています。

パンデミックは、中国で野生動物を販売する市場から始まったと考えられており、世界の野生生物取引に注目が集まっています。ニューヨークに本部を置く野生生物保全協会は、各国政府に対し、生きた動物を扱う市場の禁止と、野生動物の違法取引や密猟の取り締まりを求めています。

野生生物保全協会は、野生生物取引の廃止を求めています。Image: 野生生物保全協会

中国は武漢での最初の感染拡大を受けて、生きた野生動物の飼育と消費を全面的に禁止しました。この禁止措置は今年後半に法制化される見通しです。

将来のパンデミックを防ぐため、世界各国に「ウェットマーケット」の禁止を求める声が高まっています。ウェットマーケットでは、人間が食べるための生きた動物や死んだ動物が販売されています。国連生物多様性条約の事務局長代行、エリザベス・マルマ・ムレマ氏、および中国生物多様性保全・グリーン開発基金の事務局長、周晋峰氏も、当局に野生生物市場の禁止を恒久化するよう求める声に加わりました。

2. 密猟者が静まり返った自然保護区につけ込んでいます。

アフリカからコロンビアに至るまで、観光客が訪れなくなり、多くの公園監視員が職を失う中、絶滅危惧種の密猟が増えているとの報告が寄せられています。

ボツワナでは、3月にクロサイ6頭が殺されたとの報告を受け、政府職員がオカバンゴ・デルタからクロサイを避難させています。

環境・天然資源・観光省は声明で、「密猟者がロックダウンにつけ込む可能性を強く懸念している。遠隔地で観光客の往来がなくなったことを利用し、違法行為に及ぶおそれがある」と述べました。

コロンビアでは、野生ネコ科動物の密猟が急増しており、野生生物保護団体パンテラによると、ジャガーやピューマも含まれます。またインドでは、トラの密猟が増えているとの報告があります。

アフリカの野生生物密輸問題に取り組むコンサベーション・インターナショナルの責任者、マット・ルイス氏はこう述べています。「アフリカでは、ブッシュミートの捕獲と野生生物の密輸が憂慮すべきほど増加しています。これは、新型コロナウイルス関連のロックダウン、食料の入手可能性の低下、観光業の崩壊による経済の悪化に直接結びついています。」

3. 動物園の動物が病気になり、人間の注目を恋しがっています。

コロナウイルスは人獣共通感染症です。つまり、動物から人間へ感染しました。そして今、人間から動物へ再び感染しているようです。

ブロンクス動物園のトラからコロナウイルスの陽性反応が出ました。ナディアという名のこのトラは、ほかの大型ネコ科動物6頭とともに、無症状の飼育員から感染したと考えられています。3月下旬以降、これらの動物には乾いた咳などの症状が出ています。同園の主任獣医師ポール・カレ氏はロイターに、「私たちが知る限り、世界のどこでも、人間から動物に感染し、その動物が発症したのは初めてです」と語りました。

その後、米疾病対策センター(CDC)は、ペットが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を人にうつすという証拠はまだないこと、また米国でペットが感染源となる可能性を示す証拠もないことを改めて強調しました。

コロナウイルスの感染拡大に対し、世界経済フォーラムはどのような取り組みを行っているのでしょうか?

全国的なロックダウンの一環として世界各地の動物園が閉鎖され、飼育員によると、ゴリラ、カワウソ、ミーアキャットなど、特に知能が高く社交的な動物たちは人間の注目を恋しがっています。ニュージーランドのオラナ野生動物公園に勤めるネイサン・ホーク氏は、 ガーディアン紙に、多くの希少種や絶滅危惧種の動物たちが、毎日の「一般公開」の時間に変わらず姿を見せていたと語りました。見に来る人は誰もいないにもかかわらずです。

知能の高い動物園の動物たちは人間の注目を恋しがっています。Image: ロイター/ヤラ・ナルディ

4。動物園の動物の中には、プライバシーを満喫しているものもいます

動物園の動物たちが新たに得たプライバシーは、思いがけない恩恵をもたらしたかもしれません。香港のオーシャンパークでは、飼育されているパンダの一頭、インインが妊娠した可能性があると考えられています。自然交配を10年間試みた末のことです。コロナウイルスの感染拡大を受け、同園は1月下旬から来園者の受け入れを停止しています。オーシャンパークのエグゼクティブディレクター、マイケル・ブース氏は、「自然交配が成功したことは今日、私たち全員にとって非常に喜ばしいことです。自然交配による妊娠の可能性は、人工授精より高いからです」と語りました。

5. 野生生物が……野生に戻っています。

人間が自宅で自主隔離する中、普段は都市部を避けている動物たちに、歩き回る場所ができています。インド北部では、全国的な新型コロナウイルス感染症のロックダウン中に、シカの群れがハリドワールの街を歩く様子がカメラに捉えられました。

インドではまた、ヒメウミガメの子どもの数が大幅に増加しています。海岸から人影が消えたためです。今年、インドの海岸には約6,000万個の卵が産み落とされたと考えられています。

一方、スペインのバルセロナ中心部では、イノシシが目撃されています。

ウェールズでは、スランドゥドノの街の通りでヤギが騒ぎを起こしています。

ウェールズでは、野生のヤギが町のさらに奥まで入り込んでいます。Image: アンドリュー・スチュアート

一方、タイのロッブリーでは、サルの群れ同士が食べ物をめぐって争いました。

ロイヤル・ホロウェイの生態学上級ティーチング・フェロー、ベッキー・トーマス氏によると、人間の行動が一時的に変化したことで、得をする動物もいれば、損をする動物もいます。英国では、ハリネズミは車の通行が比較的少ない道路を楽しんでいますが、人間が与える食べ物に頼るカモは食べ物にありつけず、空腹になっています。

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