食品廃棄に対処し、より多くの人が栄養価の高い食品を入手できるよう、英国の環境保護団体が革新的な技術、コミュニティ冷蔵庫を導入しています。
コミュニティセンターや教会など公共の場所に設置された冷蔵庫では、レストランやスーパーマーケット、家庭で料理をする人などが余った食品を寄付でき、食品の鮮度も保たれます。
食品を必要とする人は、無料で受け取ることができます。
「英国では食品廃棄が大きな問題です。毎年、約130億ポンド相当の食品が廃棄されています」と、冷蔵庫を設置する環境保護団体ハバブに携わるスティーン・ウィルヘルムセン氏は語りました。
同氏によると、これまでにコミュニティ冷蔵庫を50台設置した同団体は、2020年末までに英国全土にさらに50台を設置することを目指しています。
ウィルヘルムセン氏がトムソン・ロイター財団に語ったところによると、この取り組みは、未利用食品の再配分に取り組む団体を支援して食品廃棄に対処するため、2017年に始まった同団体の「コミュニティ冷蔵庫ネットワーク」の一環です。
「パンや果物、野菜などの生鮮食品を再配分する手段は、現在あまりありません。こうした食品は、最も廃棄されやすい品目でもあります」と同氏は語りました。
「コミュニティ冷蔵庫は、この問題にとても良い解決策をもたらします。」
料理や運動のワークショップを通じて健康増進を目指す、ロンドン東部のフード・アカデミーにある冷蔵庫の利用者は、糖尿病や肥満などの健康問題を抱える人々が健康的な食品を入手するのに役立っていると語りました。
「地域の人々が集まるきっかけになりました。寄付される食品や野菜はとても健康的なので、健康的な食生活への意識も高まっています」と、現地でボランティアを務めるマナザ・ナサ氏は語りました。
「これまで食べたことのない果物や野菜を試す人もいます。果物や野菜はジャンクフードより高いからです」と同氏は語りました。
同氏は、自身が体重に悩んでいたことと、子どもたちに健康的な習慣についてもっと教えたいという思いから、フード・アカデミーに関わるようになったと話しました。
ウィルヘルムセン氏によると、コミュニティ冷蔵庫の各設置場所には平均して月に200人を超える人が訪れますが、利用者の多い場所では約1,000人に達することもあります。
同氏によると、現在この冷蔵庫ネットワークは、月に25トンの食品、または約50,000食分の再配分を支援しています。
ナサ氏によると、フード・アカデミーでボランティアを始めてからの3か月間で、地域住民の冷蔵庫利用が目に見えて増えました。冷蔵庫は地域の人々が集う場所になっています。
「間違いなく人気が高まっています」と同氏は語りました。「人々を結びつけています。ここに来てほかの人と会い、分かち合う気持ちが生まれるのです。」
「お互いにレシピを交換し、健康的な料理の仕方を教え合っています。とても素敵な雰囲気です。」




