サーモンを食べて大気汚染に備える

Time to hit the omega-3 … Beijing citizens wearing respiratory masks during a smog alert, December 2016.
A healthy diet can reverse the effects of fine-particulate matter, say expertsImage: REUTERS/Jason Lee
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世界では90%を超える人々が、汚染された空気を吸わざるを得ません。主な原因は化石燃料です。最も被害を受けやすいのは、よりクリーンな交通手段やエネルギーへの移行が進んでいない、あるいは進み方が遅すぎる、人口の密集した地域に暮らす人々です。これはアジアの一部地域で特に顕著で、スモッグが都市を覆い、郊外へ広がり、さらには人々の家の中にまで入り込んでいます。

大気汚染には、体内に入り込んで肺に達する微小粒子状物質が含まれています。それが喘息発作や不整脈などの呼吸器・心血管系の問題、酸化ストレスや炎症の増加、糖尿病やがんなどの慢性疾患を引き起こします。実際、大気汚染は世界で700万人を超える早期死亡の原因となっており、世界保健機関によると環境に起因する健康リスクの中で最大のものです。

実行可能な長期的解決策は、化石燃料への依存度が低い経済への移行を加速させ、気候変動を逆転させることだけです。しかし、その間、人々は健康を守るために何ができるでしょうか。

最近の研究によれば、食事が助けになるかもしれません。研究者らは、適切な栄養摂取が大気汚染に関連する病気を防ぎ、微小粒子状物質の悪影響を逆転させる可能性さえあることを明らかにしました。新鮮な空気を待ち望む何十億人もの一人であれば、ビタミンの摂取量を増やすとよいかもしれません。

中国の復旦大学公衆衛生学院の趙金卓教授は、あるPM2.5と呼ばれる粒子状物質の影響を研究し、栄養面からの対策を探っています。教授は次のように述べています。「複数の人間を対象とした研究の知見は有望であり、粒子状物質が健康のさまざまな側面に及ぼす影響を予防または軽減するための最適な栄養素の組み合わせを特定する、今後の研究の確かな基盤となります。」

効果が期待される主な栄養素には、オメガ3などの長鎖多価不飽和脂肪酸のほか、ビタミンCとEがあります。サーモンなどの脂の多い魚は、心血管疾患や脳卒中のリスクを低減しうるオメガ3の優れた供給源です。多くの果物や野菜、ナッツ、植物油に含まれるビタミンCとEは強力な抗酸化物質で、フリーラジカルと闘い、体内の通常の炎症反応を回復させる働きを助けます。食事から十分なビタミンを摂れていない人(実際、そういう人は少なくありません)にとって、サプリメントは健康増進に役立つ栄養素の供給源です。

もちろん、ビタミンやオメガ3は解決策の一部にすぎません。だからといって、汚染を引き起こす側の責任や、汚染を止める政策を立法し、施行しなければならない立法者や当局の責任が軽くなるわけではありません。栄養状態の改善は簡単で費用もかからず、大気汚染が止むのを今か今かと、文字どおり息を詰めて待つ何十億人もの人々を助ける方法の一つになりうるため、政府、科学者、民間部門が協力し、この分野の研究を続けるべきだということです。

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