「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストで自然に焦点

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  • 第4回「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの受賞者が発表されました。

  • カナダで食虫植物の餌食となるサンショウウオ2匹を写した野生生物の写真が、総合賞を受賞しました。

  • 多くの部門が自然界のさまざまな側面に焦点を当て、自然と生物多様性の損失を回復し、さらなる損失を防ぐことの重要性を浮き彫りにしました。

世界各地の写真家が、ありのままの輝きを放つ自然の驚くべき瞬間をカメラに収めました。

第4回2022年「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテスト(CUPOTY)には54カ国から9,000点を超える応募がありました。11部門の大半は、昆虫、菌類、無脊椎動物、植物など自然界を題材としていました。タイトルが示すとおり、応募作品はすべてクローズアップ、マクロ(極端なクローズアップ)、または顕微鏡で撮影したものでなければなりませんでした。

このようなコンテストは、自然と生物多様性の損失を回復し、さらなる損失を防ぐことの重要性を示しています。

今年の総合優勝作品は「動物」部門から選ばれ、カナダ人写真家サマンサ・スティーブンスが撮影しました。その印象的な作品には、オンタリオ州のアルゴンキン州立公園で、食虫植物のウツボカズラに捕らえられたサンショウウオ2匹が写っています。

植物に捕らえられたサンショウウオの写真が、今年の「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストで優勝しました。Image: © Samantha Stephens/cupoty.com

「研究者たちの日々の調査に同行していたとき、ウツボカズラの液面にサンショウウオが2匹浮かんでいるのを見ました。どちらも同じ程度に腐敗が進んでいました。特別で、また一瞬の出来事だと分かりました」と写真家は説明しました。

17歳の英国人写真家ネイサン・ベンステッドは、粘菌を写した作品で「ヤング・クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。

この粘菌の写真が「ヤング・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」のタイトルを獲得しました。Image: © Nathan Benstead/cupoty.com

「地元の森を歩いていたとき、粘菌の子実体に覆われた倒木を見つけました」と彼は振り返ります。「撮影機材をセットし、苔の間にある一群に焦点を合わせました。」

世界経済フォーラムは生物多様性をどのように促進しているのでしょうか。

審査員、「驚くべき写真」を称賛

今年の審査員には、「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」のカリーヌ・エイグナーや、『アマチュア・フォトグラファー』誌編集者のナイジェル・アサートンなどが名を連ねました。審査員全員が、撮影された題材の多様さと、写真家たちの技術への熟達ぶりに感銘を受けました。

「トップ100の写真を見るたびに、世界の驚くべき素晴らしさを捉える応募者たちの技量と好奇心に、何度も驚嘆しました」と、CUPOTY共同創設者のトレイシー・コールダーは語ります。

多くの作品には、並外れた忍耐力とある程度の幸運が必要だったようです。インドのアニルバン・ダッタが撮影し、「昆虫」部門で優勝したこの写真もその一例です。熱帯のオウチュウがシロアリを襲う瞬間を捉えています。

シロアリの群れに急降下するオウチュウの写真が、「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの「昆虫」部門で優勝しました。Image: © Anirban Dutta/cupoty.com

「毎年、モンスーンの始まる前になると、一部のシロアリは午後遅くから夕方にかけて群飛します。この行動は結婚飛行と呼ばれます。ある日、インドのクーチ・ビハールの町にあるガソリンスタンドの近くで、その様子を目撃しました。強力な街灯に何千匹ものシロアリが引き寄せられ、そこに一羽のクロオウチュウがいました。この鳥はほぼ20分間、シロアリの群れに急降下しながら、次々と捕まえて食べていました」とダッタは説明します。

審査員が「驚くべき」と評したほかの作品には、「水中」部門の優勝作もありました。手で歩いているように見える小さなクラゲを撮影した作品で、撮影者はジョージア出身のヴィクトル・リャグシキンです。写真はロシアの白海の氷の下で撮影されました。

ロシアの白海の氷の下で撮影されたこのハナガサクラゲの写真が、「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの「水中」部門で優勝しました。Image: © Viktor Lyagushkin/cupoty.com

生物の残骸に擬態して獲物を待ち伏せするクモが、「無脊椎動物ポートレート」部門で優勝しました。撮影したのは、英国のプロ写真家ジェイミー・ホールで、オーストラリアのブリスベンにある自然保護公園で撮影されました。

獲物を待ち伏せするアーキス・クルトゥルスのクモの写真が、「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの「無脊椎動物ポートレート」部門で優勝しました。Image: © Jamie Hall/cupoty.com

オランダのウィム・フォーイシュは、審査員から「イトトンボをきらめく光の輪の連なりへと巧みに描き変えた」と評され、「チョウとトンボ」部門で優勝しました。

露に覆われたアオハダトンボの写真が、「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの「チョウとトンボ」部門で優勝しました。Image: © Wim Vooijsl/cupoty.com

「オランダの故郷、エーデ近郊の小川沿いで、葦の茎にとまった露に覆われたアオハダトンボの雄を見つけました」と彼は語ります。「アオハダトンボは早朝に休んで体を乾かしているとき、近づきやすいのです。暖かな光の中で玉ボケが生まれ、写真に望んだ雰囲気が出るような角度を探しました。」

フランスのセバスチャン・ブロムは、審査員が「非常に競争の激しい」と評した「植物」部門で首位に立ちました。遠くに見える木の影を背景に、バイモの花を捉えた作品です。

「クローズアップ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」コンテストの「植物」部門で優勝したバイモの花。Image: © Sebastien Blomme/cupoty.com

「バイモはお気に入りの花のひとつです」と彼は振り返ります。「この写真はフランスのトゥールーズ市で撮影しました。バイモは通常、湿った草地に生えますが、森で見つかることもあります。この写真では、花を主役にしたまま、周囲の状況も伝えたいと思いました。背景に木を入れることができたので、形がほのかに感じられる程度にぼかすことにしました。」

生物多様性の損失を食い止めるには、世界の食料システムを変える必要があるとWWFが提言
生物多様性の損失を食い止めるには、世界の食料システムを変える必要があるとWWFが提言
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自然の損失を食い止める取り組み

自然と生物多様性の損失は、2023年1月16~20日にダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会の主要議題でした。

プログラムには、さまざまなテーマのセッションが含まれ、たとえば気候変動対策への資金をより効果的に確保する方法や、持続可能な未来に必要な先見性と協調性を備えたリーダーシップなどが取り上げられました。

持続可能な森林経済チャレンジは、2023年のダボス会議期間中にフォーラムのイノベーション・プラットフォーム「Uplink」で立ち上げられた、自然を活用したソリューションのひとつです。このプロジェクトは、保険会社であり森林地投資マネージャーでもあるマニュライフが主導する2つのイノベーション・チャレンジのうち最初のもので、1t.orgをはじめとするパートナーが支援しています。

地球の健全性を未来の経済の中心に据えるこの取り組みは、持続可能な森林管理の実践を確立しようとする環境重視の起業家を支援することを目指しています。

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