データは疑いようがなく、厳しい現実を突きつけています。気候変動は確かに起きており、すでに進行中です。変化がこれほど明白な場所はほかにありません。北極圏では、地球上のほかの地域よりも急速に温暖化が進んでいます。
懐疑的な見方が根強く残るなか、科学者はどのようにしてこのメッセージを伝えているのでしょうか。データを可視化して地図に示すことは、北極周辺での気候変動の影響を示す有効な方法です。北極圏がどのように変化しているかを見る11の方法をご紹介します。
1. 「海氷域面積」は、海洋のうち氷に覆われている面積を示す指標であり、極域の気候システムを特徴づける重要な要素です。海氷域面積は2012年に過去最低を記録しました。このグラフは、段階的な変化や傾向を示すのに適しています。
1979年から2014年までの北極海氷域面積(月別)

2. 上記の月ごとの変動を説明するため、このグラフでは年間を通じた海氷域面積の変化を割合で示しています。

3. 北極圏のこの4枚の地図は、年月とともに氷が縮小している様子を示しています。
1999年から2014年にかけて出版されたナショナル ジオグラフィックの地図帳に掲載された北極圏の地図4枚

4. 気候変動科学者のエド・ホーキンスは、1979年から2016年までの海氷体積を示す渦巻き図を作成しました。これにより、年々氷が縮小する傾向を見ることができます。

5. 問題は気温の上昇です。この画像は2010年10月から2011年9月までの気温を示し、赤色は過去30年間の平均を上回った場所を表しています。北極圏では地球上のほかの地域よりも2〜3倍速く温暖化が進んでいるという科学者の推定を裏付けています。

6. 北極圏で気温が上昇するのは、明るい色の氷が暗い海水より多くの太陽放射を反射するためです。氷が融けると海洋がより多くの放射を吸収し、それがさらなる温暖化を招いて、氷の融解がいっそう進みます。この図解地図は、その様子がはっきり見られた地域を示しています。

赤色は、2000年から2014年にかけて太陽放射の吸収が増加したことを示します。最も濃い赤色の地域は、反射率の高い海氷が減少し、より暗い海水が露出した場所に当たります。
7. 科学者が特に懸念しているのは、最も古く厚い種類の氷である多年氷の減少です。多年氷は夏季の融解の間に緩衝材として機能します。衛星画像は、この減少を明瞭に示しています。
1984年から2016年にかけて減少した北極圏の古い多年氷。
8. NASAのこのアニメーション図が示すように、北極の氷の平均的な厚さは劇的に減少しています。
9. 北極圏では、年間を通じて緑に覆われる期間が長くなっています。衛星観測に基づくこの地図は、1982年から2012年までの変化を示しています。

10. この地図は、気温の上昇がホッキョクグマに及ぼす影響を示しています。環境条件の違いはホッキョクグマの個体群にさまざまな影響を与えますが、全体としては、海氷の減少によってアザラシを狩れなくなり、この種は脅かされています。

11. これらの図は、低排出シナリオと高排出シナリオのもと、北極の氷が融けることで2095年までに生まれる新たな航路を予測しています。今世紀末までに、北極海は太平洋と大西洋の港を結ぶ近道となる可能性があります。ピンクの線は耐氷仕様の船舶の航路、青の線は通常の開水域用船舶の航路を示します。






