大企業は世界各地に存在する。
たとえば、自動車大手は地図上のほぼどこにでも見つかる。フォード(米国)、トヨタ(日本)、フォルクスワーゲン(ドイツ)、現代自動車(韓国)、ボルボ(スウェーデン)、タタ・モーターズ(インド)、マグナ(カナダ)は、車両や部品の生産に携わる最大手企業のほんの一部だ。
銀行、製薬、エネルギー、小売の各業界も地理的に広く分布している一方、急成長するテクノロジー業界には同じことが当てはまらない。
テック大手の覇権争い
メアリー・ミーカーの有名なインターネットトレンド2018の最新版は、企業価値に基づく世界のインターネット企業上位を取り上げ、興味深く、おそらく意図せぬ結果を示した。
世界のテック大手上位20社のうち、米国と中国以外に本社を置く企業は一社もない。
全上場企業の最新の時価総額に基づく、インターネット企業の最新ランキングを紹介する。

*ミーカーの図表では、eBayとPayPalを一つの企業として扱っている。ここでは2015年のスピンオフに基づいて分けた。
**香港で7月9日に予定されていた新規株式公開を前に、シャオミの企業価値には疑問が呈されていた。ここでは最新の推定額である540億ドルを用いた。
上記の企業の企業価値は合計5.9兆ドルで、米国と中国の比率は75対25だ。
なお、韓国企業のサムスンがリストに含まれていないのは、製造事業(テレビ、冷蔵庫、エアコン、電池、電子レンジなど)が多角化しているためと考えられる。
急激な落ち込み
米中二極構造のほか、世界最大のテック大手のリストから明確に読み取れるもう一つの大きな特徴は、最上位企業とそれより下位の企業との間に隔たりがあることだ。実際、企業価値が2000億ドルから4500億ドルの間にある企業は一社もない。
リスト上位7社が全体の企業価値の81%を占め、いずれも4500億ドルを超えている。アップル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフトなどの巨大企業に加え、中国の大手2社(テンセント、アリババ)も含まれる。
一方、下位14社の企業価値は合計でも全体のわずか19%にとどまる。この事実は、テック企業が市場の最上位層に躍進することがいかに難しいかを示している。



