2022年までに、第4次産業革命によって1億3,300万人分の新たな雇用が生まれる可能性がある。
その結果、私たちは世界的なリスキリングの緊急事態のただ中にいる。
マッキンゼーの報告書によると、この新たなデジタル時代に身につけるべき最も重要なスキルは「意図的な学習」だ。
その本質は、あらゆる経験を学ぶ機会として捉えることにある。
新たなデジタル時代に身につけるべき最も重要なスキルとは何か。意外にも、それは学ぶ力だ。
マッキンゼーは最近の報告書で、「意図的な学習」を最も基礎的なスキルとして、今後数十年にわたり専門職に携わる人々が身につけるべきだと述べ、次のように指摘している。「効果的な学習者に必要な中核的スキルとマインドセットについて、訓練を受けた成人はほとんどいない」
では、意図的な学習とは何か。
意図的な学習の本質は、あらゆる経験を何かを学ぶ機会として捉える実践にある。学習を別個に起こるものと考えるのではなく、学びたいという気持ちを常に持ち、日常の状況に本能的に向き合うべきだ。
「意図的に学ぶ人々も、ほかの誰もが経験するのと同じ日々の出来事を経験している。それでも、あらゆるもの――経験、会話、会議、成果物のすべて――に成長し発展する機会が伴うため、そうした機会からより多くを得ている」とマッキンゼーの報告書は論じている。
身につける方法
意図的に学ぶ人々をほかの人々と分けるものは、成長マインドセットと好奇心のマインドセットの2つだ。これらは人によって生まれつき程度の異なる性格特性だが、そうした考え方を身につけることもできると報告書は述べている。
成長マインドセットを持つ人は、自分の能力、さらには知性も、時間をかけて育み、伸ばし、変えていけると考える。
「成長マインドセットがあれば、完璧であるべきだという期待から解放される」と報告書は述べる。「失敗や間違いは知性の限界を示すものではなく、むしろ自分がどう成長するかを知るための手がかりだ」
生まれつき、ほかの人より好奇心が強い人もいる。そして報告書によれば、好奇心は乳児期にまでさかのぼる、誰にとっても学びの出発点だ。
好奇心を育むには、質問したり新しいことに挑戦したりすることへの恐れを乗り越える必要があるかもしれない。本業とは関係のない新たな挑戦に取り組むことも考えられる。たとえば、語学を学んだり、楽器を始めたりすることだ。
学ぶことが重要な理由
仕事の世界は、第4次産業革命によって変革され、既存の雇用の何百万件もが完全になくなる可能性がある。わずか2年のうちに、最大で1億3,300万人分の新たな雇用が生まれる可能性がある。テクノロジーが職場に変化をもたらし続けるためだ。
世界経済フォーラムが呼びかける世界規模のリスキリング革命で詳述されているように、新たなスキルへの需要はかつてないほど高まる。これは、今後開催されるジョブズ・リセット・サミットでも議論されるテーマだ。工業化や機械化など、過去の大きな職場の変化とは異なり、第4次産業革命は一度きりの変化ではない。AIや自動化などのツールが活用範囲を広げるにつれ、絶えず変化し続ける時代となる。
「新型コロナウイルス感染症が出現する前から、安定した終身雇用の時代はすでに過去のものになっていた」とマッキンゼーの報告書は述べる。それに代わって、「経営幹部も従業員も、絶えずスキルを更新しなければならないという期待が生まれた」。


