ハイブリッドワークがオフィス空間を一変させている

A boardroom with table and chairs, windows on one side and a screen on the far end wall
More companies could reconfigure meeting rooms to look like small cinemas.Image: Unsplash/Benjamin Child
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  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってハイブリッドワークが定着し、従来のオフィスレイアウトは抜本的な見直しを迫られている。

  • オフィスは、可動式の間仕切り、二重床、デジタル画面の増設によって、柔軟に使える空間へと再設計されている。

  • 協働型の会議室があれば、聞き取ろう、見ようと無理をする必要はなくなる一方、交渉の場では会議テーブルが引き続き重要な役割を果たす。

巨大な会議テーブルに代わって、大型スクリーンを。

企業がハイブリッドチームに最適な協働空間をつくる方法を模索するなか、従来の会議室レイアウトは抜本的な見直しを迫られているハイブリッドチーム。

製薬大手GSKの新設オフィスでは、建築事務所FCAの建築家たちが、重要な会議室を小さな映画館のような空間に改装した。複数のプロジェクタースクリーンは、オンライン参加者と対面参加者の一体感を高めることを目的としている。会議の音質を改善するためにカーペットと吸音パネルを設置し、ゆったりした座席で長時間の会議も快適にした。

「今後、この種の会議室はずっと広く普及していくと思います」と語るのは、ジョン・キャンベル氏。フィラデルフィアを拠点とする同建築事務所の社長だ。ビジネス会議でテクノロジーが常に存在する要素となるにつれ、キャンベル氏は、巨大なテーブルを囲んで座る必要はなくなると考えている。「もう、紙の山を抱えて部屋に入ることはありません」と同氏は説明する。「テーブルは回覧する書類を置く場所でしたが、今ではデジタル画面を通して情報を共有することが多くなっています。」

同氏は、スピーカーフォン越しの遠隔参加者の声を聞こうと苦労したり、会議テーブルの端に座ったためにスライドを見ようと目を細めたりする必要のない会議を思い描く。

しかし、過去50年間の職場の変化を見てきたキャンベル氏は、会議テーブルが完全になくなるわけではないとすぐに付け加える。「交渉をするときには、テーブルが必要です」と同氏は説明し、会議テーブルは心理的な距離と権力の感覚を生み出す手段にもなり得ると指摘する。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、途方もなく長い会議テーブルを使うのと同じだ。

画一的なオフィスの終わり

新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる激変は、建築家や企業にとって貴重な白紙の機会となっている。「実際、私のキャリアの中でも最も刺激的な時期の一つです」とキャンベル氏は語る。「仕事を始めた頃は、固定された基準を持つ人が大勢いて、画一的な方法に従わなければなりませんでした。」

オフィス空間の危機を受けて、組織はより広い視野で大胆に考えるよう迫られていると、キャンベル氏は指摘する。「素晴らしいのは、古い考え方が打ち砕かれたことです。今の私たちの仕事は、顧客と協力し、その人たちが何者で、どんな文化を持ち、本当にどのような解決策が適しているのかを理解してもらうことです」と同氏は説明する。

この局面では柔軟性を重視した設計が不可欠だとキャンベル氏は言う。同氏がQuartzに語ったところによると、欧州やアジアでは、二重床を採用するオフィスが増えている。これは、床スラブと床材の間に空間を設け、電源ケーブルやデータケーブルを隠す構造だ。床に穴を開けたり、人の仕事を妨げたりすることなく家具を動かせると同氏は説明する。

「ダンシング・ウォール」のような可動式間仕切りも役立っていると、キャンベル氏は言う。スイスの家具メーカー、ヴィトラが製造するこの製品は、かつては過密なオープンプランオフィスの目隠しとして売り出されていた。この移動式什器は、本棚、コート掛け、移動式コーヒーステーション、植木台に姿を変える。従業員が少しずつオフィスに戻るなか、企業はこれを使って新たな空間構成を試すことができる。

「今は興味深い時代です」とキャンベル氏は語る。「すべてが大きな実験なのです。」

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