創造性を高めたい?スマートフォンの電源を切り、思考を自由に巡らせよう—科学者が提言

Being lost in your thoughts can also help with problem solving and creativity.
Being lost in your thoughts can also help with problem solving and creativity.Image: Unsplash/ bruce mars
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  • ドイツの科学者らによると、思考を自由に巡らせると、創造性や問題解決能力が発揮されることがある。

  • しかし、スマートフォンのせいで、私たちは自由に思考する習慣をほとんど失ってしまった。

  • ほかの研究では、眠りに落ちる直前の段階は創造性が非常に高まること、また変化への適応を迫られると創造的に考えるようになることが示されている。

  • 世界経済フォーラムによると、創造性と問題解決能力は、2025年までに仕事の世界で必要とされる10の主要スキルのうちの2つだ。

特に何も考えない時間は、想像以上に楽しく、創造性や問題解決能力などの向上にも役立つことが、科学者らの研究で分かった。

ドイツ南部のテュービンゲン大学で、心理学者らは250人を超える人々を対象に調査した。参加者は「目的を定めない思索や、自由に漂う思考に取り組むよう促された」と、英紙ガーディアンは伝えている。

『Journal of Experimental Psychology』に掲載された結果は、人間は思考を自由に巡らせるのが苦手だが、その能力は十分に活用されていないことを示唆している。

思考を自由に巡らせることの効用

心理学者らによると、自由に思考することには、想像力を高め、自分自身についてより前向きに感じられるようにする効果がある。考えに没頭することは、問題解決や創造性にも役立つという。

研究の参加者は、思考を自由に巡らせることが予想以上に楽しかったと答えた。一方で、「特に否定的な考えに傾きがちな人の中には、自分の考えと向き合う時間を過ごすのがどうしても難しい人もいた」と、ガーディアンは報じた。

心理学者らは、スマートフォンにも少なくとも一因があると結論づけた。スマートフォンは「気を散らすもの」であり、「自由に思考する習慣の喪失につながった」という。

創造性を高めるために昼寝を

脳の活動をいったん休ませることが創造性にもたらす効果は、ほかの研究でも示されている。フランスの研究者らは最近、眠りに落ちる直前に創造性が豊かになる段階を特定した。催眠状態、すなわちN1段階は、発明家のトーマス・エジソンが、眠りから着想を得たアイデアを引き出すために活用していたとされる。

科学者らによると、創造性には自発的な思考と制御された思考が組み合わさっている。これは、「自発的にアイデアをブレインストーミングすると同時に、それらが実際に機能するかを判断するために意識的に評価する能力」だと、米国の神経科学者ロジャー・ビーティは『The Conversation』の記事で説明している。

ビーティは、創造性は天才だけのものではないと指摘する。私たちは皆、絵を描いたりレシピを考案したりといった日常的な創造性を発揮しており、研究者らはこれを「リトルC」の創造性と呼んでいる。「ビッグC」の創造性は、それとは対照的に、科学、技術、社会、芸術などの分野における創造的なブレークスルーを指すことが多い。

柔軟な思考が創造性を引き出す

英国のケンブリッジ大学の心理学者らによると、「認知的柔軟性」は、変化する環境に適応するための重要な人間の能力だ。COVID-19は、柔軟な思考の新時代を実質的にもたらした。たとえば、多くの人々がパンデミックによるロックダウンへの対応を迫られた。今後、この柔軟な思考を活用する方法を学ぶことは、レジリエンスとウェルビーイングの向上に役立つ。

「柔軟な思考は創造性の鍵です。つまり、新しいアイデアを考え、アイデア同士を新たな形で結びつけ、新しい発明を生み出す能力です」と、ケンブリッジ大学の科学者らは世界経済フォーラムの記事で述べている。「また、問題解決など、学業や仕事に必要なスキルも支えます。」

創造性と問題解決能力は、2025年までに仕事の世界で必要とされる10の主要スキルのうちの2つだ。Image: 世界経済フォーラム。

これからの働き方ではソフトスキルが重要

フォーラムの『Future of Jobs Report 2020』では、創造性と問題解決能力は、2025年までに仕事の世界で重要になると見込まれる10のスキルのうちの2つに挙げられている。

「次のような中核的スキル、すなわち批判的思考、分析、問題解決能力は、教育関係者や企業が重視するリスキリングとスキルアップの優先事項として、常に上位に挙がっています」と、報告書は述べている。

アクティブ・ラーニング、レジリエンス、ストレス耐性、柔軟性といった自己管理スキルも、新たに重要性が高まっている。

報告書によると、リーダーシップや社会的影響力などの対人スキルも重要だ。

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